6月28日 (金) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 1 0 1 0 3 阪急 23勝17敗3分 0.575 重松通雄
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 23勝20敗2分 0.535 長谷川重一
敗戦投手 長谷川重一 6勝3敗
勝利打点 上田藤夫 2
重松通雄今季初完封
阪急は初回、先頭の西村正夫が四球を選んで出塁、田中幸男の二ゴロの間に西村は二進、フランク山田伝は投飛に倒れるが、上田藤夫が左前にタイムリーを放って1点を先制する。
阪急は6回、先頭の田中に代わる代打土肥省三が四球で出塁、山田の送りバントが野選を誘い無死一二塁、上田の二ゴロで山田が二封されて一死一三塁、ここで三塁ランナー土肥に伊東甚吉が起用される。黒田の投前スクイズはピッチャー長谷川重一がホームに送球して三走伊東はタッチアウト、ランナー三塁の場面で代走を出してはスクイズは見え見えか。この間に一走上田は三塁に、打者走者の黒田は二塁に進んで二死二三塁、山下好一の右前タイムリーで2-0、二走黒田も三塁ベースを蹴ってホームに突っ込むがライト谷義夫からのバックホームにタッチアウト。
阪急は8回、先頭の山田が三塁に内野安打、上田藤夫の二ゴロは「4-6-3」と転送されるが二塁はセーフで野選が記録されショート宗宮房之助の一塁送球も悪送球となって山田は三塁に進み無死一三塁、黒田健吾が左前にタイムリーを放って3-0とする。なお無死一二塁で山下好一の投ゴロはピッチャー長谷川重一が三塁に投げて二走上田は三封、サード木下政文からファースト中河美芳に転送されて「1-5-3」のダブルプレー。送りバント失敗の可能性もあるが当時は一二塁の投ゴロで三封から狙うケースは多いのでヒッティングでの投ゴロの可能性もあります。
重松通雄は下手投げが冴えて、7回はワイルドピッチを挟んでの2四球で一死一二塁とするが清家忠太郎を遊ゴロ併殺に打ち取る。9回も中河美芳、長谷川重一の連打で一死一三塁として谷に代わる代打亀田忠を迎えるがここも遊ゴロ併殺で切り抜けて、5安打3四球4三振で今季初完封、3勝目をあげる。要所でシンカーを有効に使ったようだ。
両チーム5本ずつのシングルヒットであったが阪急は上田藤夫、山下好一、黒田健吾のタイムリーで3点をあげて快勝した。
一時は夏季シリーズ首位の座をうかがう勢いだったイーグルスは1引分けを挟んで4連敗となった。
*重松通雄は5安打で今季初完封、3勝目をあげる。
*阪急は5安打ながら上田藤夫、黒田健吾、山下好一がタイムリーを放って快勝する。
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