6月23日 (日) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 セネタース 25勝15敗4分 0.682 野口二郎
1 0 0 1 0 1 0 0 X 3 ジャイアンツ 30勝14敗 0.685 スタルヒン
勝利投手 スタルヒン 17勝6敗
敗戦投手 野口二郎 16勝5敗
三塁打 (ジ)呉、白石
勝利打点 中島治康 4
スタルヒン7度目の完封で17勝
首位ジャイアンツと2ゲーム差で追うセネタースとの首位攻防戦。前半戦の天王山となった。当然スタルヒンと野口二郎が先発する。現在野口が16勝4敗、スタルヒンが16勝6敗で並んでいる。水原茂を負傷で欠くジャイアンツはこのところサードに楠安夫を使っているが本日は平山菊二がセカンドに入って千葉茂がサードを守る。
ジャイアンツは初回、一死後平山がセンター左にヒット、平山が二盗を決めるが川上哲治は三振に倒れて二死二塁、四番中島治康が中前にタイムリーを放って1点を先制する。
スタルヒンは初回を三者凡退、2回二死後柳鶴震の三邪飛をサード千葉が落球、千葉にはエラーが記録されたがスタルヒンは柳を二飛に打ち取る。3回は一死後佐藤武夫に四球、織辺由三には右前に初ヒットを許し、トップに返り苅田久徳にも四球を与えて一死満塁とするが、横沢七郎を三振、野口を二ゴロに抑えてここまで無失点。
セネタースは4回、先頭の小林茂太が死球を受けて出塁、山崎文一は三振に倒れるが柳の右翼線ヒットで小林が三塁に進んで一死一三塁、柳が二盗を決めるが浅岡三郎は三振、佐藤が四球を選んで二死満塁、しかし織辺は二ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。セネタースは2イニング連続で満塁のチャンスを逸す。
2回、3回と無安打のジャイアンツは4回、先頭の吉原が中前打で出塁してパスボールで二進、千葉が中前にタイムリーを放って2-0とする。
ジャイアンツは6回、先頭の中島が三塁に内野安打、中島は時々セーフティバントをやったと伝えられている。吉原は捕邪飛、千葉も一飛に倒れて二死一塁、ここで呉波が右中間に三塁打を放って3-0とリードを広げる。
スタルヒンは5回以降、セネタース打線を苅田の内野安打1本に抑えて3安打4四球1死球8三振で今季7度目の完封、17勝目をあげてハーラー単独トップに躍り出る。スタルヒンはこれまでこういう負けられない試合での取りこぼしが多かったが、精神的にも成長してきたようだ。ジャイアンツは首位攻防戦を制して首位固めに入った。但し昭和15年当時の認識では一シーズンを春季、夏季、秋季に分けてそれぞれ優勝と首位打者を表彰しているので現在は夏季シリーズの中盤戦という位置付けになります。当ブログはシーズン通算成績に基づき順位争いをお伝えしておりますが、当時の人々が当ブログを読んだら「なんのこっちゃ?」となるかもしれません。
*スタルヒンは野口二郎との投げ合いを制して今季7度目の完封で17勝目をあげる。
*ジャイアンツはセネタースとの首位攻防戦を制して首位固めに入る。
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