6月18日 (火) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 0 0 2 1 0 0 0 3 金鯱 12勝26敗3分 0.316 古谷倉之助
1 0 0 0 0 1 0 1 0 0 0 3 セネタース 24勝13敗4分 0.649 三富恒雄 野口二郎
二塁打 (金)濃人 (セ)苅田
本塁打 (金)竹林 1号 (セ)苅田 4号
勝利打点 なし
苅田久徳5打席連続出塁
セネタースは初回、先頭の苅田久徳がレフトスタンドに第4号先制ホームランを叩き込んで1-0とする。
セネタースは6回、一死後苅田が四球を選んで出塁、二死後苅田が二盗を決めると野口二郎が右前にタイムリーを放って2-0とする。野口は二盗に失敗してスリーアウトチェンジ。
金鯱は7回、二死後荒川正嘉が左前打で出塁、竹林実がレフトスタンドに同点ツーランホームランを放って2-2に追い付く。
金鯱は8回、先頭の五味芳夫が四球で出塁、セネタース苅田監督はここで先発の三富恒雄を下げてファーストの野口二郎をマウンドに送りファーストには浅岡三郎が入る。佐々木常助が投前に送りバントを決めて一死二塁、濃人渉が右翼線に二塁打を放って3-2と勝ち越し、長島進の遊ゴロで濃人が三塁に走りショート柳鶴震から三塁に送球されてタッチアウト、打者走者の長島が二塁を狙うがサード横沢七郎から二塁ベースカバーのセカンド苅田に送球されてタッチアウト、「6-5-4」の変則ダブルプレーが完成する。
セネタースは8回裏、先頭の浅岡が中前打で出塁、佐藤武夫は三振、織辺由三に代わる代打村松長太郎の投ゴロで浅岡が二封されて二死一塁、トップに返り苅田が左中間に二塁打を放って一走村松がホームに還り3-3の同点に追い付く。
金鯱の9回表は三者凡退。セネタースは9回裏、一死後野口が左前打で出塁、野口が二盗を決めて小林茂太は四球、山崎文一は三振に倒れるがダブルスチールを決めて二死二三塁、しかし柳も三振に倒れて延長戦に突入、金鯱先発の古谷倉之助の粘りが目立つ。
金鯱は10回、先頭の竹林が右翼線にヒットを放つが漆原、五味が連続三振、佐々木も二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。11回は濃人が捕邪飛、長島、森田実は連続三振。
セネタースの10回は三者凡退。11回、先頭の苅田が左前打を放って出塁するがピッチャー古谷からの牽制にタッチアウト。横沢三振後、野口が遊失に生きるが最後は野口が盗塁に失敗してゲームセットを告げるサイレンが高々と鳴り響く。
古谷倉之助は延長11回を完投して8安打3四球9三振の力投であった。
8回からリリーフに立った野口二郎は4イニングを投げて2安打1四球4三振で自責点はゼロであった。5月21日から約1ヶ月続いている野口の連続自責点ゼロは67回3分の1まで伸びた。連続無失点記録は1958年に国鉄時代の金田正一が記録した64回3分の1であるが、連続自責点ゼロ記録は不明なので現在継続中の野口の記録が日本記録である可能性も否定できません。
セネタースでは苅田久徳が3打数3安打2得点2打点2四球、二塁打1本、本塁打1本。金鯱では竹林実が4打数3安打1得点2打点、本塁打1本の活躍を見せた。
力投を続ける野口二郎は走っても2盗塁、2盗塁死を記録した。延長11回裏二死一塁から野口の二塁盗塁失敗でゲームセットとなった。11回と18回の違いはあるが、昭和44年8月18日、第51回全国高等学校野球選手権大会決勝戦、三沢高校vs松山商業の死闘は延長18回0対0で引き分けたが、延長18回裏の最後のアウトは三沢高校の投手・太田幸司の二塁盗塁失敗であった。当ブログは、延長戦の最後が投手の盗塁失敗で終わった試合はこの2試合以外には知りません。
*古谷倉之助は11回を投げて9三振の力投。野口二郎は連続自責点ゼロ記録を67回3分の1まで伸ばした。
*昭和44年8月18日、第51回全国高等学校野球選手権大会決勝戦で延長18回裏に盗塁失敗してゲームセットとなった太田幸司のサイン入りカード。
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