9月17日 (日) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 2 3 阪急 47勝23敗1分 0.671 森弘太郎
0 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 金鯱 27勝42敗2分 0.391 中山正嘉
勝利投手 森弘太郎 4勝1敗
敗戦投手 中山正嘉 17勝15敗
二塁打 (阪)山下好 (金)小林茂
本塁打 (阪)石井 1号
森弘太郎、延長11回を完投して4勝目
森弘太郎と中山正嘉が共に11回を投げ抜いた。阪急は8安打4四球3三振1失策、金鯱は9安打3四球3三振1失策と全くの互角であった。
4回まで両軍無得点であったが毎回走者を出している。
阪急は初回、二死後上田藤夫が四球を選ぶが山下好一は三振。2回、先頭の田中幸男が右前打、石井武夫の三前送りバントが内野安打となり日比野武の右前打で一死満塁、しかし森弘太郎は捕邪飛、フランク山田伝は二飛に倒れる。3回も二死後山下好一が遊失に生きるが田中は一飛に倒れて無得点。4回は一死後伊東甚吉が四球に歩くが日比野の三ゴロでゲッツー。
金鯱は初回、先頭の五味芳夫が三塁内野安打で出塁するが後続無し。2回は一死後瀬井清が四球で出塁するが中山正嘉は三ゴロ、中村輝夫は二ゴロに倒れる。3回は二死後濃人渉が左前打、野村高義が右前打を放つが小林利蔵は右飛に終る。4回は先頭の小林茂太が左越えに二塁打、瀬井が送って一死三塁と絶好の先制のチャンスを迎えるが中山、中村が連続して遊飛に倒れて無得点。
阪急は5回、先頭の森が三塁に内野安打、トップに返り山田の三ゴロの間に森は二進、西村正夫の左前タイムリーで1点を先制する。上田も左前打で続いて一死一二塁とするが山下好一の三ゴロは「5C-3」と渡ってダブルプレー。
金鯱は5回裏、先頭の佐々木常助が中前打から二盗に成功、トップに返り五味の一ゴロの間に佐々木は三進、濃人の左前タイムリーで1-1の同点に追い付く。
阪急は中山正嘉の前に6回~10回は1安打無得点に抑えられる。一方、金鯱も森弘太郎に6回~10回まで2安打無得点に抑えられる。
阪急は11回、先頭の山下好一が四球を選んで出塁、田中の一ゴロでランナーが入れ替わり一死一塁、石井の当りは中前に飛ぶ。翌日の読売新聞によると「石井の中前安打は佐々木が腰を高く構えて処理せんとして後逸し中堅塀際に転々思わぬ本塁打となって・・・」とのことで中前ランニングホームランとなり3-1とし、森が金鯱最終回の反撃を抑えて阪急が辛勝する。
森弘太郎は9安打3四球1三振の完投で4勝目をあげる。中山正嘉は8安打4四球3三振で11回を投げ切ったが15敗目を喫す。
第三試合に予定されていたジャイアンツvsタイガース9回戦は2回表のジャイアンツ攻撃中に豪雨となり順延された。
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