9月16日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 4 0 0 0 0 0 0 5 セネタース 38勝29敗4分 0.567 野口二郎
0 0 0 0 0 0 1 0 0 1 阪急 46勝23敗1分 0.667 重松通雄
勝利投手 野口二郎 26勝15敗
敗戦投手 重松通雄 9勝8敗
野口二郎、2安打完投で26勝目
セネタースは2回、一死後柳鶴震が左前打で出塁、浅岡三郎の二ゴロの間に柳は二進、佐藤武夫が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。
セネタースは2回、先頭の織辺由三が四球を選んで出塁、トップに返り苅田久徳も四球で無死一二塁、横沢七郎が右前にタイムリーを放ち2-0としてなお無死一三塁、尾茂田叶の一ゴロで三走苅田がホームに突っ込みファースト石井武夫がバックホームするがセーフ、野選となって3-0、四番野口二郎が送りバントを決めて一死二三塁、柳が左前に2点タイムリーを放って5-0とする。
阪急は7回、先頭の上田藤夫の遊ゴロをショート柳がエラー、山下好一の二ゴロの間に上田が二進、田中幸男の二ゴロの間に上田は三進、ここでキャッチャー佐藤が捕逸を犯して上田が還り1-5とする。石井が四球で歩いて二死一塁、伊東甚吉は三振に倒れるがスリーストライク目をキャッチャー佐藤が弾いて伊東は一塁に走るが佐藤からファースト浅岡に送られてスリーアウトチェンジ。
野口二郎は阪急打線を5回の田中幸男の遊撃内野安打と石井武夫の中前打だけに抑えて2安打2四球4三振1失点、自責点ゼロの完投で26勝目をあげる。
セネタースのショート柳鶴震はシーズン失策数の日本記録保持者で、本日も7回のエラーで野口二郎が完封を逸した原因を作っているが打撃では4打数2安打1得点2打点の活躍。強肩では南海の国久松一に次ぐ評価です。
当時のスコアブックには普通の三振は「SO-2」と記録されますが、7回の伊東甚吉のケースのような三振ナットアウトでは「K 2-3」と記録されます。野口二郎の奪三振として記録されますが、キャッチャー佐藤武夫には普通の三振では刺殺が記録されますがこのケースの三振ナットアウトでは佐藤に補殺、ファースト浅岡三郎に刺殺が記録されます。
ドワイト・グッデンで有名になった「Kボード」は今や世界中の野球場で見られますが、「K」の由来は定かではないようです。昭和32年に刊行された広瀬謙三著「野球 スコアのつけ方」では「S.O=三振」、「K=三振ナット・アウト」と説明されており、「一般に三振はKの記号が普及している。」と書かれています。
*野口二郎は2安打完投で26勝目をあげる。
*野口二郎に2安打に抑えられた阪急打線
*失策王にして強肩強打の五番・柳鶴震は4打数2安打1得点2打点を記録する。
0 件のコメント:
コメントを投稿