9月22日 (金) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 南海 30勝41敗4分 0.423 劉瀬章 宮口美吉
1 0 0 2 0 0 1 0 X 4 ジャイアンツ 51勝19敗2分 0.729 スタルヒン
勝利投手 スタルヒン 32勝11敗
敗戦投手 劉瀬章 7勝10敗
二塁打 (南)鶴岡、中田 (ジ)リベラ
スタルヒン、今季8度目の完封
ジャイアンツは初回、二死後千葉茂が四球を選んで二盗に成功、中島治康も四球で二死一二塁、川上哲治が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。
ジャイアンツは4回、先頭のアチラノ・リベラ(アデラーノ・リベラ)が右中間に二塁打、平山菊二が左前打を放ち無死一三塁、秋季シリーズ首位打者の吉原正喜は遊直に倒れるが平山が二盗を決めて一死二三塁、スタルヒンが左前にタイムリーを放ち2-0としてなお一死一三塁、トップに返り白石敏男の遊ゴロの間に平山が還って3-0とする。
1回、4回とジャイアンツは盗塁を得点に結び付けたが南海先発・劉瀬章の下手投げモーションを盗んでいるようだ。南海は5回途中から劉に代えて左の宮口美吉をマウンドに送る。
ジャイアンツは7回、一死後千葉が右前打で出塁、中島が四球を選んで一死一二塁、川上は三振に倒れるがリベラが右前にタイムリーを放って4-0とする。
南海は初回、先頭の平井猪三郎が遊失に生きるが小林悟楼の二ゴロが「4-6-3」と渡ってダブルプレー。2回も先頭の中村金次が左前打で出塁するが吉川義次の遊ゴロで「6-4-3」のゲッツー。3回も一死後上田良夫が四球で歩くが平井の右飛に飛び出して3イニング連続の併殺を喫す。最終回も先頭の吉川が左前打で出塁するが中田道信の二ゴロが「4-6-3」と渡り、4個の併殺を記録してスタルヒンから8安打を奪いながら無得点に終わった。
スタルヒンは8安打3四球7三振、今季8度目の完封で32勝目をあげる。完封数で阪急の高橋敏に並んだ。
敗れた南海では鶴岡一人が3打数3安打を記録した。若林忠志は鶴岡を徹底マークして抑えているがスタルヒンはそこまでは考えていないようだ。スタルヒンの投球は年々進歩してきているが、昭和14年の段階ではまだ若さも見られる。
*スタルヒンは今季8度目の完封で32勝目をあげる。
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