2012年3月2日金曜日

14年 名古屋vsセネタース 9回戦


9月15日 (金) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 3 0 1 0 0 0 0  4 名古屋      26勝42敗3分 0.382 松尾幸造
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 セネタース 37勝29敗4分 0.561 浅岡三郎 伊藤次郎


勝利投手 松尾幸造 6勝11敗
敗戦投手 浅岡三郎 5勝4敗


二塁打 (名)加藤2、桝

松尾幸造、今季三度目の完封


 名古屋は初回、一死後石田政良が右前打で出塁、大沢清が右翼線にヒットで続き一死一二塁、加藤正二の遊ゴロで大沢が二封されて二死一三塁、ここで石田がホームスチールを敢行するがタッチアウト。石田のアウトは「1-2」と記録されているので重盗ではなく単独ホームスチールでした。もちろん「盗塁死」も記録されています。

 名古屋は3回、先頭の松尾が一塁線にドラッグバントを決めて無死一塁、村瀬一三の遊ゴロでランナーが入れ替わり、トップに返り桝嘉一の右前打で一死一二塁、石田の打席でキャッチャー佐藤武夫の打撃妨害があり一死満塁、大沢の右飛で三走村瀬はタッチアップからスタート、タイミングはアウトであったがライト森口次郎からの送球が逸れてホームイン、記録は森口のエラーで大沢の記録は右飛となり打点は記録されていない。一走、二走もタッチアップから進塁して二死二三塁、ここで加藤が左中間に二塁打を放って3-0とする。

 名古屋は5回、先頭の桝が中前打で出塁、石田が送って一死二塁、大沢は中飛に倒れるが、加藤が二打席連続のタイムリーを中前に放って4-0とする。加藤は続く第四打席でも左中間に二塁打を放って4打数3安打3打点の活躍。

 名古屋先発の松尾幸造は翌日の読売新聞によると「セ軍を完全にシャットアウトした名軍の殊勲者は巧みにコーナーを抉るカーブでセ軍打者を散々に手古摺らせ」とあるようにカーブが良かったようだ。松尾は5安打6四球7三振、今季三度目の完封で6勝目をあげる。

 一番の桝嘉一が5打数3安打2得点、二番石田政良が打撃妨害と送りバントでつなぎ役をきっちりと果たした。


 加藤正二が4打数3安打3打点、二塁打2本と爆発。加藤は高松中学から中央大学に進み、東都大学リーグ戦では昭和12年秋季シーズンに26打数15安打、5割7分7厘を記録した。この記録は現在に至るまで東都のシーズン最高打率である。歴代二位は駒沢大学の鈴木望が昭和62年春季に記録した33打数19安打、5割7分6厘。歴代三位は専修大学の横山政之が昭和34年春季に記録した21打数12安打、5割7分1厘。東都史上最多の通算133安打を打った藤波行雄(後に中日)も115安打の高木豊(後に横浜)も、昭和40年秋季シーズンに9打席連続安打を記録した中央大学の中塚政幸(後に大洋)も抜けなかった大記録です(東都大学野球連盟ホームページを参照させていただきました。)。




*加藤正二が4打数3安打3打点の活躍。桝嘉一が出塁して石田政良がつなぐ。









            *松尾幸造は5安打6四球7三振で今季三度目の完封。



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