2012年3月3日土曜日

14年 南海vs阪急 9回戦


9月15日 (金) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
1 0 0 0 0 3 5 0 0   9 南海 29勝38敗4分 0.433 宮口美吉 政野岩夫 天川清三郎 劉瀬章 平野正太郎
2 3 0 1 0 0 2 4 X 12 阪急 46勝22敗1分 0.676 石田光彦 高橋敏 重松通雄


勝利投手 重松通雄 9勝7敗
敗戦投手 劉瀬章     6勝9敗


二塁打 (南)平井、中村、鶴岡 (阪)日比野
三塁打 (南)上田 (阪)西村

2時間8分の熱戦


 南海は初回、先頭の平井猪三郎が四球を選んで出塁、小林悟楼の一塁内野安打で無死一二塁、鶴岡一人の遊ゴロで小林が二封されて一死一三塁、岡村俊昭の二ゴロエラーの間に平井が還って1点を先制する。

 阪急は1回裏、先頭のフランク山田伝が四球を選んで出塁、西村正夫の一塁内野安打で無死一二塁とここまでは南海と同じ、上田藤夫が四球を選んで無死満塁、山下好一の中犠飛で1-1の同点、田中幸男の三ゴロの間に西村が還って2-1と逆転する。

 阪急は2回、日比野武の中前打と石田光彦の一塁内野安打で無死一二塁、南海ベンチはここで早くも先発の宮口美吉をあきらめて二番手に政野岩夫を投入する。山田の二前バントが内野安打となって無死満塁、ここはプッシュバントの可能性が高い。西村の右前タイムリーで3-1、上田藤夫の中犠飛で4-1、二走山田もタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、山下好一の二ゴロの間に山田が還って5-1とする。

 阪急は4回、先頭の石田が右前打で出塁、トップに返り山田が三前にセーフティバントを決めて無死一二塁、西村の二ゴロをセカンド国久松一がこの日二つ目のエラーで無死満塁、南海はここでセカンドを上田良夫に交代する。上田藤夫の一ゴロの間に石田が還って阪急が6-1とリードを広げる。

 南海は6回、先頭の中村金次が左中間に二塁打、中田道信は三振に倒れるが政野に代わる代打岩出清が四球を選んで一死一二塁、岩出の代走に海蔵寺弘司を起用、上田良夫が中前打を放って一死満塁、トップに返り平井が押出し四球を選んで2-6、阪急ベンチはここで先発の石田から二番手の高橋敏にスイッチ、小林の三塁内野安打で海蔵寺が還って3-6、鶴岡が押出し四球を選んで4-6とする。

 南海は6回裏から三番手として天川清三郎をマウンドに送る。

 南海は7回、一死後中田が左前打から二盗に成功、天川が左前にタイムリーを放って5-6の一点差、天川は二塁を欲張ってタッチアウトとなり二死無走者、しかし上田良夫が中越えに三塁打、トップに返り平井が中前にタイムリーを放ち6-6の同点、小林が中前打で続いて二死一二塁、鶴岡が左中間に2点タイムリー二塁打を放って8-6と大逆転、岡村も右前にタイムリーを放って9-6とする。

 阪急は7回裏、一死後伊東甚吉が四球を選んで出塁、日比野の左中間タイムリー二塁打で7-9、高橋の二ゴロの間に日比野は三進、トップに返り山田の中前タイムリーで8-9と一点差に詰め寄る。

 阪急は8回表から高橋に代えて三番手として重松通雄をマウンドに送る。

 阪急は8回裏、上田藤夫の四球と山下好一の死球で無死一二塁、南海ベンチはここで天川に代えて四番手として劉瀬章をマウンドに送る。田中の投前送りバントが野選を誘い無死満塁、石井武夫に代わる代打山下実の二ゴロで三走上田藤夫は本封、山下実の代走に浅野勝三郎を起用、伊東の投ゴロで三走山下好一が本封されて二死満塁、しかしここから劉のストライクが入らなくなり日比野が押出し四球を選んで9-9の同点、重松が押出し四球を選んで10-9と逆転、トップに返り山田も押出し四球を選んで11-9、劉に代わる五番手の平野正太郎から西村が押出し四球を選んで12-9とする。

 重松通雄は最終回、先頭の上田良夫を四球で歩かせるが平井の一直に上田が戻れずダブルプレー、最後は小林を中飛に退け8月2日以来の勝利投手となり9勝目をあげる。


 阪急は12安打9四死球、南海は15安打8四球の大乱戦となった。流石にこの試合は3時12分開始、5時20分終了と、2時間を超える試合時間であった。




 

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