2012年3月4日日曜日

14年 タイガースvsイーグルス 9回戦


9月16日 (土) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
2 0 0 7 1 0 3 0 0  13 タイガース 46勝22敗2分 0.676 木下勇 青木正一
1 0 0 0 0 0 0 0 0   1 イーグルス 21勝49敗1分 0.300 古川正男 清家忠太郎


勝利投手 木下勇     2勝1敗
敗戦投手 古川正男 1勝5敗
セーブ   青木正一 1


二塁打 (タ)堀尾、木下
三塁打 (タ)松木

木下-青木のリレー


 タイガースは初回、先頭の松木謙治郎がセンター左奥に三塁打、二番セカンドに入った岡田宗芳は三振に倒れるがジミー堀尾文人が左中間に二塁打を放って1点を先制、景浦将の右飛で堀尾はタッチアップから三塁に走り、ライト太田健一からの三塁送球が悪送球となる間に一気にホームを駆け抜け2-0とする。

 イーグルスは1回裏、先頭の岩垣二郎が四球を選んで出塁、杉田屋守の右前打で無死一二塁、太田の一ゴロで杉田屋が二封されて一死一三塁、高須清が左前にタイムリーを放って1-2としてなお一死一二塁、しかし菅利雄の三ゴロが「5-4-3」と転送されてダブルプレー。

 タイガースは4回、伊賀上良平が左前打で出塁、富松信彦四球、木下勇が投前に送りバントを決めて一死二三塁、皆川定之が三遊間に2点タイムリーを放って4-1、トップに返り松木は四球、岡田の遊ゴロをショート筒井良武がエラーして一死満塁、堀尾の左前タイムリーで二者還り6-1、景浦は二飛に倒れるが門前真佐人の中前タイムリーで7-1としてなお二死一三塁、門前の二盗にキャッチャー伏見五郎の悪送球が重なり三走堀尾が還って8-1、伊賀上が左前にタイムリーを放って9-1として試合を決める。

 イーグルスは5回から先発の古川正男に代わり清家忠太郎がマウンドに上るがタイガースは5回、皆川の遊ゴロをショート筒井が一塁に悪送球して皆川は二塁に進み、一死後岡田の左前タイムリーで10-1とする。

 タイガースは7回、6回から出場している森国五郎が中前打で出塁、イーグルスはここで二遊間を入れ替えてセカンド筒井、ショート高須とするが効果はなく岡田が三遊間を破って無死一二塁、堀尾は右飛に倒れるが景浦四球で一死満塁、景浦の代走に山根実を起用、門前が左前に2点タイムリーを放って12-1、キャッチャー伏見からの一塁牽制が悪送球となる間に二走山根が快足を飛ばしてホームに還り13-1とする。

 木下勇は6回を投げて4安打4四球2三振1失点のピッチングで2勝目をあげる。タイガースは7回から二番手に青木正一を登板させる。青木は3回を1安打2四球2三振無失点に抑えて当ブログルールによりセーブが記録される。


 景浦の代走に起用されて得点を記録した山根実は広島商業の出身。松木謙治郎著「タイガースのおいたち」にも昭和14年に入団したことが書かれているだけで“快足”であったかどうかは分かりません。今季は無安打に終わりますが昭和15年には48試合に出場して82打数13安打、1割5分9厘を記録します。13安打のうち二塁打が3本、三塁打が2本記録されているころから“快足”と表記させていただきました。






          *タイガースは木下勇-青木正一のリレーで快勝する。


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