9月25日 (月) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 0 2 0 0 0 0 0 0 1 2 5 金鯱 28勝45敗2分 0.384 古谷倉之助 中山正嘉
0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 0 3 名古屋 29勝45敗3分 0.392 松尾幸造 西沢道夫
勝利投手 中山正嘉 18勝16敗
敗戦投手 西沢道夫 4勝8敗
二塁打 (金)濃人 (名)中村
本塁打 (金)小林茂 2号
小林茂太、決勝弾
六位名古屋と1.5ゲーム差で追う七位金鯱との対戦。
金鯱は3回、先頭の濃人渉が四球を選んで出塁、佐々木常助の送りバントをピッチャー松尾幸造がお手玉、犠打エラーとなって無死一二塁、野村高義の投ゴロで濃人は三封、小林茂太の遊ゴロで野村が二封されて二死一三塁、古谷倉之助が四球を選んで二死満塁、ここで松元三彦がカウントツースリーから左翼にタイムリーを放って二者還り2点を先制する。
名古屋は4回途中から先発の松尾幸造に代えて西沢道夫が登板、西沢は9回まで金鯱打線に8四球を与えるが1安打に抑えて無失点。このピッチングが同点劇を呼び込んだ。
名古屋は6回、先頭の中村三郎が左中間に二塁打、金鯱は先発の古谷から中山正嘉にスイッチ、芳賀直一は二飛に倒れるが西沢の左前打で一死一三塁、村瀬一三の中犠飛で1-2とするが一走西沢は「8-1-4」でタッチアウト。
名古屋は9回、先頭の桝嘉一が中前打で出塁、石田政良の送りバントが内野安打となって無死一二塁、大沢清の右飛で桝嘉一は三進、石田が二盗を決めて一死二三塁、加藤正二は四球で一死満塁、これは敬遠の可能性がある。ここで三浦敏一が殊勲の右犠飛を放って土壇場で2-2の同点に追い付く。
金鯱は10回表、二死後五味芳夫が左前打から二盗を決めて二死二塁、トップに返り濃人が左中間に二塁打を放って3-2と勝ち越す。
名古屋は10回裏、先頭の芳賀が左前打で出塁、代走に高木茂を起用、その高木が二盗を決めて無死二塁、西沢の遊ゴロの間に高木は三進、ここで中山が痛恨のボークを犯して3-3の同点とする。
金鯱は11回表、一死後小林茂太が左翼席に決勝の第2号ソロアーチを叩き込んで4-3、二死後松元が右前打、山本次郎が四球を選んで二死一二塁、中山が左前にタイムリーを放って5-3と突き放す。
名古屋は11回裏、先頭の石田に代わる服部受弘が三塁に内野安打、しかし大沢は三ゴロ、加藤は一邪飛、三浦は三振と中山がクリーンアップを抑えて金鯱が激戦を制す。
中山正嘉は6イニングを投げて6安打3四球1三振2失点の投球で18勝目をあげる。
当ブログでは小林茂太の勝負強さをこれまで何度もお伝えしてきており「戦前随一のクラッチヒッター」、「戦前のマニー・ラミレス」と呼ばせていただいております。秋季シリーズに入って39打数14安打、打率3割5分9厘で皆川定之、吉原正喜に次いで打撃ベストテンの第三位に付けています。
*小林茂太の延長11回決勝アーチを伝えるスコアブック。
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