2010年12月19日日曜日

13年春 ジャイアンツvs金鯱 1回戦

5月9日 (月) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 1 0 1 4 0 2 0 9 ジャイアンツ 3勝1敗 0.750 川上哲治
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 金鯱      1勝4敗 0.200 鈴木鶴雄 塩田猪年男


勝利投手 川上哲治 1勝0敗
敗戦投手 鈴木鶴雄 0勝1敗


二塁打 (ジ)中島、吉原 (金)小林茂
三塁打 (ジ)白石


川上哲治、プロ入り初勝利


 ジャイアンツは一番(八)野村高義、六番(四)千葉茂、七番(一)川上哲治、九番(二)吉原正喜と四人の新人を先発に起用する。川上はプロ入り初登板、初先発であるが盟友吉原とのバッテリーということで心強いであろう。

 ジャイアンツは初回、トップの野村が四球で出塁するが白石の初球に盗塁失敗でチャンスを潰す。2回、先頭の伊藤健太郎左翼線ヒット、千葉右飛、川上中飛で二死となるが永澤富士雄が死球を得て一二塁、吉原が四球を選び満塁、野村が押出し四球を選んで1点を先制する。続く白石の初球、キャッチャー松元三彦からの二塁牽制に吉原がタッチアウト。

 ジャイアンツは3回、一死後水原茂が中前打、二死後伊藤四球で一二塁、千葉が右前にタイムリーして2-0、川上は左飛に倒れる。右打ちの名人となる千葉茂にとって初の右前打が放たれた瞬間である。

 ジャイアンツ先発の川上は先頭の五味芳夫を三振に打ち取ると波に乗り2回は松元に中前打、3回は佐々木常助に中前打を許すが無失点。金鯱は4回、一死後小林茂太が右中間に二塁打、二死後鈴木鶴雄が右翼線にタイムリーを放って1-2とする。

 ジャイアンツは5回、水原内野安打、中島治康左翼線二塁打の二三塁から伊藤が左前にタイムリーを放ち3-1、千葉右飛、川上二ゴロに倒れて追加点はならず。

 ジャイアンツは6回、この回先頭の永澤が左前打で出塁、吉原が中越えに二塁打を放って永澤を迎え入れ4-1、野村の右前打で二走吉原は暴走気味にホームに突っ込むがライト小林茂からの返球が悪送球となり5-1、小林茂にエラーが記録され野村には打点は記録されず。すなわち吉原の暴走とも取れるが、早くも本領発揮と言っておきましょう。この間に二塁に進んだ野村が続く白石敏男の左前タイムリーで還って6-1、水原四球で無死一二塁、中島の三ゴロで水原が二封、伊藤の三ゴロで中島が二封される間に白石が還って7-1とリードを広げる。ジャイアンツは8回にも白石の三塁打と伊藤のタイムリーで2点を追加して9-1とする。

 川上は5~7回を三者凡退、8回は先頭の瀬井清に右前打を許すが続く佐々木を6B-3のゲッツーに打ち取り、9回も江口行男三ゴロ、中山正嘉三振、最後は小林茂太を一邪飛に打ち取り結局5安打1四球5三振の完投でプロ入り初勝利をあげる。打つ方は5打数無安打、まだ神様ぶりは発揮していない。

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