今節は阪急が3勝0敗、ジャイアンツが3勝0敗、タイガースが2勝1敗、イーグルス・金鯱・名古屋・セネタースが1勝2敗、ライオンが0勝3敗であった。阪急は浅野、石田、小田野がそれぞれ完投勝利を収め、山下実が監督に専念して出場していないがチームとして機能してきており、戦力から見ても今季は期待してよいのではないか。
週間MVP
投手部門
阪急 小田野柏 1
スタルヒンがリリーフと完封で2勝をあげたが、矢張りタイガースの開幕八連勝を止めた小田野の完封勝利を評価したい。
打撃部門
阪急 宮武三郎 1
今節三試合連続2打点をあげて13打数6安打6打点。阪急三連勝の打の立役者となった。
今節は景浦将が11打数3安打5打点、中島治康が三試合連続打点をあげて14打数4安打5打点と、戦前を代表する三人が揃い踏みするという歴史的な週となった。
ライオン 桜井七之助 1
チームは三連敗ながら今節11打数7安打4打点と大暴れ。現在打撃ベストテンの二位に頑張っている。
殊勲賞
名古屋 大沢清 1
イーグルス2回戦において桶狭間の奇跡を演出する逆転三塁打を評価。大沢清は戦争から復員すると弟・啓二がぷー太郎をしているのを見て「喝」を入れ、大沢親分はこれを機会に野球に実を入れるようになった。
敢闘賞
ジャイアンツ 千葉茂 1
今節14打数5安打2得点5打点、二塁打1、三塁打2の活躍、猛牛伝説がスタートすることとなった。
名古屋 石田政良 1
今節10打数6安打、目立たないが、今シーズン終了時点に於いても打撃ベストテンの第三位に入ることとなる好打者。
技能賞
セネタース 苅田久徳 1
守備を評価することはスコアブックの解読からは至難の業ですが、タイガース戦で見せた無死一三塁から三塁ランナー松木謙治郎をくぎ付けにする1-4-3のダブルプレーは、ピッチャーから送球を受けて眼でランナーを牽制したままでのノールックスローであったと強く推認できる。いわゆる苅田ならではの妙技というやつ。
金鯱 江口行男 1
今節11打数5安打、ジャイアンツ戦ではスタルヒンから2安打を放ってノーヒットノーランを免れる。
0 件のコメント:
コメントを投稿