2010年12月18日土曜日

13年春 名古屋vsイーグルス 1回戦

5月8日 (日) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 0 1 0 1 2 7 名古屋    1勝3敗 0.250 繁里栄
2 0 0 0 1 1 0 0 0 4 イーグルス 1勝2敗 0.333 亀田忠 古川正男


勝利投手 繁里栄   1勝0敗
敗戦投手 古川正男 0勝1敗


二塁打 (イ)亀田


繁里栄、二年目掛りのプロ入り初勝利


 イーグルスは初回、先頭の寺内一隆が中前に痛打を放ち出塁、中根之の右前打で無死一三塁、バッキー・ハリスが左前に先制タイムリーを放って1-0、四番亀田忠は投ゴロに倒れて一死二三塁、中河美芳のピッチャー強襲ヒットで中根が還って2-0とする。

 プロ入り初先発となる亀田に3回まで1安打に抑えられていた名古屋は4回、一死後大沢清四球、三浦敏一中前打、倉本信護左前打で一死満塁、繁里栄が押出し四球を選んで1-2、村瀬一三が中前にタイムリーを放って2-2の同点、トップに返り石田政良の右犠飛で3-2と逆転に成功する。

 イーグルスは5回、先頭の亀田が右中間に二塁打、中河の二ゴロで三塁に進み杉田屋守が右前にタイムリーを放ち3-3の同点。

 名古屋は6回、一死後繁里、村瀬、石田が三連続四球で一死満塁、イーグルスベンチは亀田を下げて古川正男を投入。石丸藤吉の遊ゴロゲッツー崩れの間に繁里が還って4-3とする。イーグルスは6回裏、漆原進が中前打で出塁、トップに返り寺内一塁内野安打、一死後ハリス四球で満塁、古川が中犠飛を打ち上げて4-4の同点に追い付くシーソーゲーム。

 名古屋は8回、一死後石田が右翼線にヒット、石丸の投ゴロを古川は二塁に投げるが野選(石丸には犠打が記録されていませんのでバントでは無かった模様)となり一二塁、小島茂男に代わる代打桝嘉一が四球を選んで一死満塁、白木一二が押出し四球を選んで5-4と三度勝ち越す。

 イーグルスは8回裏、先頭の漆原四球、一死後中根の二ゴロをセカンド石丸が失して一二塁、ハリスの遊ゴロを村瀬が弾くがすぐに三塁に送球、二走漆原は三塁を蹴ってホームに向かうがサード倉本からのバックホームにタッチアウト。漆原の三塁進塁に対して新人村瀬にエラーが記録されはしたが、村瀬は打撃も好調だが守備でも落ち着いたプレーを見せている。

 名古屋は9回、この回先頭の倉本四球、繁里が送って二死後石田が三塁内野安打、石丸右前タイムリー、桝左前タイムリーで7-4と突き放し、繁里が9回のイーグルスを三者凡退に打ち取り開幕三連敗でストップ。

 昭和12年秋季リーグ戦は0勝8敗に終わった繁里栄は11安打を許しながら4四球1死球2三振の完投でチームの連敗を阻止し今季初勝利、というより入団2年目にしてプロ入り初勝利をあげる。一方、四番ピッチャー亀田忠は打撃では二塁打を放つもののピッチングは5回3分の1で9四球、亀田の四球物語はこの試合から始まることとなる。

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