2010年12月1日水曜日

12年 全日本選手権 1回戦

12月1日 (水) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 4 0 4 タイガース   1勝0敗 西村幸生
0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 ジャイアンツ 0勝1敗 澤村栄治


本塁打 (タ)藤井


西村幸生、澤村栄治に投げ勝つ


 昭和12年度日本選手権は快晴の後楽園球場で開幕、午後2時ちょうど、プレートアンパイア二出川延明がプレイボールをコール。なお、第一戦、五戦、六戦のみ全打席のボールカウントまで記録されていますので、より詳しくお伝えいたします。

 1回表、澤村栄治は松木謙治郎に対してボール二つ先行、第三球見逃し、第四球空振り、ボール、ファウルの七球目を見逃しストラックアウト。藤村富美男は見逃し、ファウル、ボールから空振り三振。山口政信は空振り、空振り、ボールから右前打、景浦将は初球を遊ゴロ、これをショート白石敏男がエラーして二死一二塁。藤井勇はボール、見逃し、見逃しから三球連続ボールで四球、二死満塁。伊賀上良平は初球を三ゴロして5-4と渡りチェンジ、三者残塁。

 1回裏、西村幸生は呉波にストレートの四球、筒井修は初球見逃し、二球目をデッドボールで無死一二塁、水原茂は空振り後捕ゴロ、キャッチャーカイザー田中義雄からサード伊賀上に送られて呉が三封。中島治康は初球ボールの二球目を三ゴロ、二死二三塁。前川八郎は空振り、ボール、ファウル、ファウル、ボールから三ゴロに倒れてチェンジ。

 2回~5回、澤村はタイガース打線から5三振を奪い、合計7三振。2回は5球で終了、松木は三打席連続三振。

 西村は2回二人、3回一人、4回三人、5回二人と毎回走者を背負うが真骨頂である粘りのピッチングでジャイアンツに得点を許さず。

 6回表、山口はボール、ボール、見逃しから中前打で出塁、タイガースはようやく二本目のヒット。しかし山口は盗塁失敗、景浦一飛、藤井は空振り、ボール、ボール見逃しから遊飛に倒れてチェンジ。6回裏は5球で三者凡退。

 7回表、伊賀上良平はファウル、空振り、空振りの三球三振。田中は初球を左飛、西村はボール、空振り、ボール、空振りボールから一邪飛でチェンジ。

 タイガースは8回表、岡田宗芳がワンボールからの二球目を右前打で出塁、松木は二球目を捕邪飛、藤村初球を三ゴロの間に岡田は三塁に進む好走塁。山口が七球粘って四球。景浦の三球目に山口が二盗を決めて二死二三塁。並みのピッチャーであれば景浦敬遠であるが澤村は逃げない。景浦はツーワンからの四球目を右前に運び二者還って2点を先行。澤村キラー藤井勇は二球目を左翼スタンドに流し打って4-0とする。

 ジャイアンツは8回裏、前川八郎がツースリーから四球で出塁、白石がワンスリーから右前打、永澤富士雄はボール、空振り、ボール、見逃しから五球目を一飛、内堀保が三球目を左前に運んで一死満塁。澤村は空振り、ボールの三球目を三ゴロ、内堀が二封される間に前川が還って1-4。

 タイガースは9回、田中は初球をレフトに運び、一塁を蹴って二塁へ走る。しかしレフト前川からセカンド筒井に送られてタッチアウト。西村初球を三ゴロ、岡田も空振り後左飛に倒れてチェンジ。

 ジャイアンツは9回裏、先頭の水原が三球目を三前にに内野安打、しかし中島は五球目を二飛。前川が初球を左前打、しかし白石はワンボールからの二球目を叩いて一邪飛。永澤に代わる代打伊藤健太郎はツーツーからの五球目を叩いて三飛に倒れタイガースがまず1勝をあげる。

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