2010年12月9日木曜日

福室野球資料館

 現在当ブログで解読作業を進めている職業野球公式スコアブックの元の所有者である福室正之助氏についてご紹介させていただきます。


 1970年代の週間ベースボール等の野球雑誌に数多く紹介されていますのでご存知の方も多いかと思いますが、本日は報知新聞社刊「月間ジャイアンツ臨時増刊」(昭和53年4月25日発行)を参照しながら進めていきます。


 ここには当時63歳と記述されています。いくつか抜粋させていただくと、「球界では知る人ぞ知る存在だ。『ああ、あの漬物屋の社長さん』で通る。」、「なにしろ『蔵書2万冊、スクラップブック1万冊』というすさまじさだ。そこでついに私設野球資料館をつくった。マスコミ関係者の間に利用者は多い。」、「野球体育博物館にさえない貴重な資料の数々・・・いまでも博物館に協力して、ときどき資料を提供する。」等である。


 すでに10年以上前に亡くなられたそうで、資料の多くは野球体育博物館に寄贈された模様です。このような関係から、コミッショナー事務局に保管れている公式スコアブックのコピーを入手されたものと推察されます。


 2010年3月22日付けブログ「序説」(当ブログの第1回)に記載させていただいたとおり、私が入手した先は神田神保町の野球関連書籍を専門に扱う古書店ですが、資料館の整理をお手伝いした関係で店頭に並べることができたそうです。この時同時に昭和初期の野球関連記事約10年分のスクラップブックも店頭に並んでいたのですが(こちらは他の方が購入されたそうです)、本日参照させていただいている「月間ジャイアンツ臨時増刊」にも「昭和8年からの読売新聞のスクラップ」が紹介されていますので、恐らくこのことだと思われます。




 




 




7 件のコメント:

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  2. 興味のある記事を載せて頂きましてありがとうございます。小生終戦直後から職業野球(と当時はまだ言っていました)の老ファンです。とりあえずお礼まで。

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    1. ご連絡ありがとうございます。私は1958年生れで60年代後半から野球を見てきています。
      偶然、一リーグ時代のスコアブックを入手する機会に恵まれ、このようなブログをアップさせていただいております。
      現在、アメリカ野球学会東京支部の支部長を務めており、終戦直後から職業野球を見てきている方々ともお付き合いを頂いております。
      このブログは双方向のコミュニケーションにはあまり適しておりませんので、差し支えなければ下記のメールアドレスにご連絡ください。

      m-nanbu@outlook.jp

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  3. はじめまして、突然失礼いたします。
    上記記事の福室正之助の新聞記事スクラップブックを購入した者です(活用できていませんが・・・)
    昭和11年の記事をみていましたら公式戦終了後に読売新聞主催の「職業野球座談会」という
    記事がありまして、参加者が超豪華な顔ぶれだったのですがこの座談会は有名なのでしょうか?
    google等で検索してもヒットしないので、もしかしたらあまり知られてないのかもと思いまして
    連絡してしまいました。
    如何でしょうか?

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    1. ご連絡ありがとうございます。
      この座談会が有名なものであるかに関しては、「そうではないのでないでしょうか」という答えになってしまいます。
      ご存知とは思いますが、当時の雑誌「野球界」でも座談会は数多く掲載されています。職業野球に関するニュース自体が、世間ではまだそれほど話題になっていたとも考えられませんので、現在において有名な話として残っている可能性は低いのではないでしょうか。
      私のような野球史研究を趣味にしている者にとっては貴重な資料です。あの「スクラックブック」は、BIBLIOの店頭でスコアブックと共に見ていました。スコアブック購入後、一月ほど後に買いに行ったら「売れました」とのことでした。ご購入者の方から連絡を頂けるとは光栄です。

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  4. 丁寧な返答、ありがとうございます。
    もし、宜しければ上記のメールアドレスにメールしても宜しいでしょうか?

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    1. ぜひお願いいたします。
      このブログを始めてから、色々な方との交流が増えました。
      ネット上だけでの付き合いの方から、実際にお会いして楽しく交流させていただいている方まで様々です。

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