2013年4月8日月曜日

15年 セネタースvs阪急 10回戦


9月28日 (土) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 セネタース 43勝28敗9分 0.606 石原繁三 金子裕 浅岡三郎
2 0 0 2 0 0 0 0 X 4 阪急          47勝29敗5分 0.618 重松通雄
 
勝利投手 重松通雄 4勝3敗
敗戦投手 石原繁三 0勝1敗

勝利打点 なし


二刀流

 セネタースは石原繁三が帰還復帰後初登板初先発する。石原は昭和11年にセネタース入団、シーズン後兵役に就いていたが帰還してきた。

 阪急は初回、先頭の中島喬がショートに内野安打、フランク山田伝の遊ゴロの間に中島は二進、新富卯三郎の中前打でセンター小林茂太がバックホーム、この間に打者走者の新富が二塁に向かい、キャッチャー佐藤武夫が二塁に送球するがこれが悪送球となる間に中島が生還して1点を先制して一死二塁、浅野勝三郎が右前にタイムリーを放って2-0とする。セネタース先発の石原は4人に投げただけで降板、金子裕がマウンドに上がる。上田藤夫は遊直、黒田健吾は四球、日比野武が左前打を放って二死満塁、伊東甚吉は三邪飛に倒れてこの回2点止り。

 阪急は3回、先頭の浅野が中前打で出塁、上田の投ゴロの間に浅野は二進、黒田が四球を選び、日比野の二ゴロの間に二者進塁して伊東が四球を選び二死満塁、重松通雄は二飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 セネタースは4回、一死後高橋輝彦の三ゴロをサード黒田がエラー、小林が左前打を放って一死一二塁、柳鶴震の遊ゴロで小林が二封されて二死一三塁、ここでダブルスチールを決めて1-2とする。

 阪急は4回裏、一死後山田が四球を選んで出塁、新富は左飛に倒れるが、浅野が三打席連続安打となる右前打を放って二死一三塁、浅野が二盗を決めて二死二三塁、上田が四球を選んで二死満塁、セネタースはここで金子から三番手浅岡三郎にスイッチ、黒田が右前にタイムリーを放って3-1、日比野が押出し四球を選んで4-1と突き放す。

 重松通雄は4安打6四球4三振の完投で4勝目をあげる。


 セネタース先発の石原繁三は昭和17年には大和で20勝を記録することとなるが、本日の帰還復帰初戦は散々な出来であった。


 この日阪急の四番に入った浅野勝三郎は5打席3打数3安打2四球で2試合連続の猛打賞を記録した。浅野は今節、先発した試合では五番、先発しない試合ではレフトで四番に入り17打数10安打4打点、2勝0敗1完封で18イニングスを投げて9安打7四球6三振1失点と投打に際立った成績を残した。こういうのを「二刀流」と言うのでしょう。






             *重松通雄は下手投げが冴えて4安打完投で4勝目をあげる。















*四番・浅野勝三郎が2試合連続の猛打賞を記録した阪急打線。














 

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