9月28日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 南海 21勝55敗5分 0.276 劉瀬章
1 0 0 0 0 0 0 1 X 2 阪神 48勝29敗3分 0.623 木下勇 三輪八郎 若林忠志
勝利投手 若林忠志 19勝13敗
敗戦投手 劉瀬章 2勝8敗
勝利打点 森国五郎 5
森国五郎、5つ目の勝利打点
本日から「タイガース」は「阪神」に変わりました。昭和15年9月27日付け読売新聞は「阪神軍颯爽と登場」の見出しと共に「過去5年間親しんできた“タイガース”の名が消え去って新たに“阪神軍”の旗幟のもと、颯爽新鋭の姿を見せることとなった」と伝えている。また、「10月1日の名-ラ、金-阪各二回戦は防空訓練のため中止」とも伝えている。更に、9月29日付け読売新聞は「セ軍新団名を募集」の見出しで「新体制を布いた日本野球聯盟の球団は純日本式野球実現のため球団名を改称せんとして東京セネタースでは広く一般から懸賞募集(当選者へ百円)を行って団名を改称することとし・・・」と伝えている。
阪神は初回、先頭のジミー堀尾文人が四球で出塁、皆川定之の二ゴロの間に堀尾は二進、本堂保次は左邪飛に倒れるが、伊賀上良平が中前にタイムリーを放って1点を先制する。
南海は3回、先頭の藤戸逸郎が左前打で出塁、劉瀬章が送って一死二塁、トップに返り国久松一の左翼線ヒットで一死一三塁、木村勉が右前に同点タイムリーを放って1-1とする。
阪神は8回、一死後伊賀上が四球で出塁、カイザー田中義雄は左邪飛に倒れるが、松木謙治郎がライト右にヒットを放って二死一三塁、山根実が四球を選んで二死満塁、森国五郎が押出し四球を選んで2-1とする。
阪神は先発の木下勇が4回までに5安打を打たれたが1点に抑え、三輪八郎が1イニングをつないで6回から若林忠志が登板、若林は4イニングを1安打無四球無三振無失点に抑えて19勝目をあげる。
森国五郎が決勝の押出し四球を選んで今季5個目の勝利打点を記録した。これまでの4個は何れも満州リーグで記録したものです。
南海先発の劉瀬章は8回を完投して6安打7四球無三振2失点であった。本日は打撃面でも活躍し、3打席2打数2安打1犠打を記録している。
*「タイガース」は本日から「阪神」になりました。
*阪神投手陣は継投で南海を破る。
*森国五郎が5個目の勝利打点を記録した阪神打線。
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