2013年4月18日木曜日

15年 ライオンvs黒鷲 10回戦


10月6日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 2 0 0 1 0 3 ライオン 22勝56敗4分 0.282 菊矢吉男
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 黒鷲      40勝36敗4分 0.526 長谷川重一 中河美芳

勝利投手 菊矢吉男       8勝22敗
敗戦投手 長谷川重一 11勝8敗

勝利打点 鬼頭政一 1


黒鷲、改名初戦を飾れず

 本日から「イーグルス」は「黒鷲」となりました。昭和15年10月1日付け読売新聞は10月6日からの日程を発表していますが、そこに「なお、イーグルスが“黒鷲”と改称した」と小さく書かれています。

 黒鷲は3回、一死後岡田福吉がストレートの四球を選んで出塁、岡田が二盗を決めて一死二塁、岩垣二郎の二ゴロが進塁打となって二死三塁、太田健一が四球から二盗を決めて二死二三塁、中河美芳の二ゴロをセカンド玉腰年男がお手玉する間に三走岡田が還って1点を先制、二走太田も三塁ベースを蹴ってホームを狙うが玉腰からのバックホームにタッチアウト。玉腰は灰山元章の加入によりこのところファーストからセカンドに回っているが手痛いタイムリーエラーを犯した。

 ライオンは5回、先頭の菊矢吉男が四球で出塁、玉腰の投前バントはピッチャーが長谷川重一が三塁に送球して二走菊矢は三封、坪内道則も投飛に倒れて二死一二塁、ここで鬼頭数雄が左前に同点タイムリーを放って1-1、灰山が四球を選んで二死満塁、鬼頭政一が押出し四球を選んで2-1と逆転する。

 ライオンは8回、先頭の灰山がストレートの四球を選んで出塁、黒鷲ベンチはここで先発の長谷川から中河美芳にスイッチ、鬼頭(弟)の一塁線バントが内野安打となって無死一二塁、更にファースト菅利雄から一塁ベースカバーのピッチャー中河への送球が悪送球となる間に二走灰山は三塁に進んで無死一三塁、前田諭治の中犠飛で3-1とする。

 菊矢吉男は黒鷲打線に8個の四球を与えるが2安打1三振1失点に抑えて完投で8勝目を飾る。長谷川重一も7回3分の0を投げてライオン打線に9四球を与えている。


 鬼頭数雄は4打数3安打を記録して今季通算315打数99安打で打率を3割1分4厘3毛に上げた。





             *菊矢吉男は8四球を与えながら2安打完投で8勝目をあげる。












                 “黒鷲”の名前が初めてスコアブックに記載された。












       *改名初戦の黒鷲打線。








 

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