9月28日 (土) 横浜
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 イーグルス 40勝34敗4分 0.541 長谷川重一
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 ジャイアンツ 56勝24敗 0.700 中尾輝三
勝利投手 長谷川重一 11勝7敗
敗戦投手 中尾輝三 18勝9敗
二塁打 (ジ)呉
勝利打点 なし
長谷川重一快心のピッチング
イーグルスは2回、先頭の中河美芳が四球を選んで出塁、長谷川重一は三振に倒れるが、寺内一隆が右前打、竹内功がストレートの四球を選んで一死満塁、しかし清家忠太郎の投ゴロは「1-2-3」と渡ってゲッツー、ビッグチャンスを逃す。
イーグルスは3回、先頭の宗宮房之助の遊ゴロをショート白石敏男が一塁に高投、宗宮は二塁に達して無死二塁、トップに返り岡田福吉の遊ゴロを又も白石がエラーする間に二走宗宮が還って1点を先制する。これがこの試合両チーム唯一の得点となった。
長谷川重一が快心のピッチングを見せた。許したヒットは初回二死後の千葉茂の右翼線ヒット、3回の白石のピッチャー強襲ヒット、5回二死後の呉波の左中間二塁打の3本のみであった。長谷川は3安打6四球4三振で今季2度目の完封、11勝目をあげる。
ハワイからやってきた長谷川重一は昭和16年途中で日米関係悪化の影響により帰国することとなり、日本のプロ野球には1年半在籍しただけであるが、本日のピッチングは愁眉のものであろう。
この試合を記録で分析すると、吉原正喜の4打席2打数無安打2四球2盗塁とイーグルスの4犠打が目に付く。吉原は今季30盗塁を記録して盗塁ランキング第三位となり、四死球は87個を記録してランキングトップとなる。イーグルスは塁に出ると確実に送っているがジャイアンツは犠打ゼロである。藤本定義監督のバント嫌いは飛ばないボール時代でも徹底している。
*長谷川重一は3安打完封で11勝目をあげる。中尾輝三も3安打ピッチングであった。
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