2013年4月7日日曜日

72年ぶり



 2013年4月7日、巨人が最終回の中日の反撃を松本哲のダイビングキャッチで凌いで72年ぶりとなる開幕7連勝を飾りました。


 ということで、72年前の1941(昭和16)年の開幕7連勝についてお伝えさせていただきます。


4月3日  後楽園  大洋     3対0 須田博
4月4日  後楽園  黒鷲     6対0 澤村栄治
4月7日  後楽園  南海     7対5 中尾輝三
4月8日  後楽園  黒鷲     8対5 須田博
4月12日 西宮     名古屋 7対6 須田博 (澤村栄治-泉田喜義-須田博)
4月14日 西宮     南海     9対2 須田博
4月15日 甲子園 南海     3対2 中尾輝三 



 4月12日だけ澤村栄治-泉田喜義-須田博の継投でしたが、あとは完投です。3日の大洋戦は水原茂が決勝ホームラン、4日の黒鷲戦は白石敏男が決勝打、7日の南海戦は中島治康が逆転サヨナラホームラン、8日の黒鷲戦は中島治康が満塁走者一掃の逆転三塁打、12日の名古屋戦は平山菊二がサヨナラ打、14日の南海戦は川上哲治が決勝打、15日の南海戦は平山菊二が決勝打を放ってそれぞれ勝利打点を記録している。


 開幕8連勝を狙った4月19日甲子園の朝日戦は澤村栄治が先発しましたが初回に先頭の坪内道則に左翼線二塁打、五味芳夫は一邪飛に打ち取りましたが室脇正信の遊ゴロをショート白石敏男がエラーして一死一三塁、澤村がワイルドピッチを犯して三走坪内が還り朝日が1-0とリード、灰山元章が左前にタイムリーを放って2-0とする。

 巨人は3回途中から澤村が降りて泉田喜義がマウンドに上がる。

 朝日は5回、一死後五味が四球で出塁、二死後五味が二盗に成功、灰山が右前にこの日2本目のタイムリーを放って3-0とする。

 巨人は6回、先頭の千葉が右翼線に二塁打、吉原は三邪飛に倒れ、平山が四球を選んで一死一二塁、呉波が中前にタイムリーを放って1-3とするが反撃もここまで。


 巨人打線は朝日の福士勇から10四球をもらいながら4安打に抑えられて12残塁、開幕7連勝でストップしました。



 各チーム兵役のためメンバーが落ちていくなか、巨人の開幕戦のスターティングラインナップは(六)白石敏男、(五)水原茂、(九)中島治康、(三)川上哲治、(四)千葉茂、(二)吉原正喜、(七)平山菊二、(八)呉波、(一)須田博と主力が兵役にとられず、第一期黄金時代を形成しています。巨人の主力だけ兵役にとられていないのは偶然ではないでしょう。









 

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