9月29日 (日) 横浜
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
2 0 0 0 0 2 2 0 0 6 金鯱 20勝51敗7分 0.282 古谷倉之助
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス 40勝35敗4分 0.533 亀田忠
勝利投手 古谷倉之助 5勝16敗
敗戦投手 亀田忠 21勝15敗
勝利打点 森田実 2
古谷倉之助、3安打完封
金鯱は初回、一死後室脇正信が中前打、濃人渉が四球を選んで一死一二塁、森田実が左前に先制タイムリーを放って1-0、上野義秋の遊ゴロで森田が二封されて二死一三塁、古谷倉之助が中前にタイムリーを放って2-0とする。
金鯱は6回、先頭の濃人が三塁に内野安打、森田がストレートの四球を選んで無死一二塁、上野が中前にタイムリーを放って3-0、古谷も中前にこの日2本目のタイムリーを放って4-0と突き放す。
金鯱は7回、一死後五味芳夫が四球で出塁、イーグルス沢東洋男監督はショートを山田潔から宗宮房之助に代えて一息入れる。しかし五味が二盗に成功、室脇が左前打を放って一死一三塁、ここでダブルスチールを決めて5-0、更に室脇が三盗を決めて、濃人の左犠飛で6-0として試合を決める。
翌日の読売新聞によると「休養十分の古谷の健闘は目覚ましく曲球を予期する打者に快速球を喰わせて僅か3安打の散発を許したのみであった。」とのこと。当ブログは古谷倉之助のピッチングを「のらりくらり投法」と名付けていますが、本日は八王子時代の快速球が甦ったようだ。古谷は打っても3打数2安打2打点の活躍であった。昭和11年以降のプロ野球では古谷倉之助は「元祖・二刀流」と言える。中山正嘉と共に金鯱のWエースとして活躍を続ける古谷は昭和11年には打点、本塁打の二冠を制すると共に打率でも中根之に次いで二位と準三冠王になっている。因みに、日本プロ野球史上最初の「二刀流」は日本運動協会の“エース兼主砲”山本栄一郎になります。山本は昭和15年現在でも現役選手としてジャイアンツに所属しています。
打撃好調の金鯱は2連勝で七位に浮上した。
*古谷倉之助は速球を武器に3安打完封で5勝目をマークした。
*上位陣が活発な打撃を見せた金鯱打線。
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