2013年4月23日のロッテ戦で西武の牧田が奪三振ゼロで完封勝利を記録しました。奪三振ゼロの完封勝利はライオンズでは1982年4月6日にロッテ戦で東尾が記録しましたがこの時は5回降雨コールドでしたので、9回完封はクラウンライター時代の1978(昭和53)年6月11日、南海戦で石井茂雄が記録して以来35年ぶりのこととなります。
石井茂雄は阪急時代の15年間で143勝を記録して73年に太平洋クラブライオンズに移籍、太平洋の4年間で34勝をマークして77年からクラウンライターにチーム名が変わりました。
阪急時代は阪急が強くなる直前の64年に28勝、65年に21勝をマークしていますが阪急が強くなってからは米田、足立、山田の陰に隠れた存在でした。通算189勝ですから阪急に残っていれば200勝達成の可能性があったかもしれませんが、逆に出番はなかったかもしれません。西鉄ライオンズから生まれ変わった新生・太平洋クラブライオンズへの移籍はプラスに働いた可能性があります。
太平洋・クラウン時代は東尾がエースとして頭角を現し6年間で91勝をマーク、石井茂雄は6年間で東尾に次ぐ44勝をマークしています。技巧派として鳴らしただけあって、奪三振ゼロの完封勝利を記録しました。
昭和15年の記録を見ると、矢張り技巧派No1の森弘太郎が5月23日の南海戦で2安打2四球0三振、7月3日のタイガース戦で4安打1四球1死球0三振で完封勝利を記録しています。
*石井茂雄の現役時代のサイン。太平洋クラブライオンズ時代のものと考えられます。
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