2 0 0 3 3 0 0 2 0 10 太陽 4勝4敗 0.500 真田重蔵
1 0 1 0 0 4 2 0 0 8 金星 3勝5敗 0.375 内藤幸三 門馬祐 江田孝
勝利投手 真田重蔵 2勝1敗
敗戦投手 江田孝 1勝3敗
二塁打 (金)大友、辻
三塁打 (金)坪内
勝利打点(金)森下重好 2
猛打賞 (太)伊勢川真澄(4安打)1 (金)坪内道則 1
真田が8失点ながら完投
第2節最終日、後楽園の第1試合は強風の中、真田重蔵と内藤幸三の先発で午後1時4分、島球審の右手が上がりプレイボール。
太陽は初回、一死後荒川昇治が三前に内野安打、藤井勇の右中間ヒットで荒川は三進して一死一三塁、ここで一走藤井がスタート、キャッチャー辻勇夫はピッチャー内藤に強い送球、これに釣られて三走荒川がスタートを切ってしまい、内藤からサード清原初男に送球されてタッチアウト、と思われた瞬間清原が後逸、荒川がホームに還って1点を先制、二塁に進んでいた藤井も三塁に達す。一走藤井には盗塁が記録されたが三走荒川はエラーによる進塁でダブルスチールではない。中谷順次は三振に倒れて二死三塁、森下重好の小フライは強風にあおられてダイヤモンドにポトリと落ちるラッキーなタイムリーとなって2-0、記録はピッチャーへの内野安打。
金星は1回裏、先頭の酒沢政夫が右前打で出塁、大友一明のライト線二塁打で無死二三塁、坪内道則監督の右犠飛で1-2、二走大友はタッチアップから三進、西沢道夫の三ゴロで三走大友は三本間に挟まれ「5-2-1-2」の挟殺プレーでタッチアウト、この間に打者走者の西沢は三塁に進み、清原はストレートの四球で二死一三塁となおもチャンスが続くが、小前博文は一ゴロに倒れて同点はならず。
金星は3回裏、一死後坪内が中前打で出塁、二死後清原の当りは高いバウンドでピッチャー頭上を越え二遊間に内野安打、更にこの間に一走坪内は二塁、三塁を回ってホームに還る「名人芸」を見せて2-2の同点に追い付く。
太陽は4回表、二死後伊勢川真澄が右前打で出塁、佐竹一雄が中前打で続いて一二塁、平野徳松が左前に勝越しのタイムリーを放ち3-2、真田も右前にタイムリーを放ち4-2、トップに返り辻井弘も左前にタイムリーで続いて5-2とする。二死からの5連打で3得点であった。
金星は5回から門馬祐が二番手としてマウンドに上がる。
太陽は5回表、一死後中谷がストレートの四球で出塁、森下の三ゴロをサード清原が一塁に悪送球する間に一走中谷が一気に生還して6-2、打者走者の森下は二塁に進み、伊勢川の左前タイムリーで7-2、佐竹はストレートの四球で一死一二塁、平野の二ゴロで佐竹が二封されて二死一三塁、真田の右飛をライト山本秀男が強風を読み切れず落球する間に三走伊勢川が還って8-2と大量リードする。
金星は6回裏、先頭の小前の当りは二ゴロ、これをセカンド荒川がエラー、ここから試合の流れが変わり、門馬がプロ入り初安打となる右前打を放って無死一三塁、辻の中前タイムリーで3-8と反撃開始、太陽の藤本定義監督は流れを変えようとセカンドを荒川から松井信勝に交代、山本に変わる代打重松通雄は三振で一死一二塁、トップに返り酒沢の一ゴロで二者進塁して二死二三塁、大友が四球を選んで二死満塁、ここで坪内が右中間に走者一掃のタイムリー三塁打を放ち6-8と一気に追い上げる。
金星の勢いは止まらない。7回裏、先頭の清原が二遊間にヒット、小前も中前打で続き、門馬は三振に倒れるが、辻が四球を選んで一死満塁、江崎正義に代わる代打中村信一が左前にタイムリーを放ち7-8と1点差、トップに返り酒沢の弱い当たりの投ゴロを真田はホームに投げるが三走小前の足が一瞬早くベースタッチして8-8の同点、野選が記録されて更に一死満塁が続くが、ここは続投の真田が踏ん張って大友は捕邪飛、期待の坪内も右飛に倒れて同点止まり。
同点に追い付いた金星は8回から三番手として江田孝を投入。
太陽は8回表、一死後途中出場の松井がストレートの四球で出塁、藤井の右前打で一死一三塁、中谷の投ゴロは江田が二塁に送球して藤井は二封、三走松井は動かず二死一三塁、森下が中前にタイムリーを放ち9-8と勝越し、伊勢川が一二塁間にタイムリーを放ち10-8と突き放す。
金星は最終回、先頭の辻の遊ゴロをファースト佐竹が落球、無死一塁から中村の当りは鋭いライナーであったがショート平野の正面、辻が飛び出しており「6-3」と送られてゲッツー、最後は酒沢が右飛に倒れて力尽く。
真田重蔵は14安打4四球2三振の完投、134球の熱投で2勝目をマークする。真田の熱投の根源はどこにあるのか。還ってこれなかった嶋清一の幻影を追っているのであろうか。
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