0 1 0 0 0 3 0 0 0 4 中日 8勝3敗 0.727 井上嘉弘 藤本英雄
0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 太陽 4勝6敗 0.400 スタルヒン
勝利投手 藤本英雄 4勝2敗
敗戦投手 スタルヒン 0勝3敗
三塁打 (中)古川
勝利打点(中)古川清蔵 1
藤本のロングリリーフで中日が首位キープ
「憲法発布記念行事」も恙無く無事終了して、後楽園の第2試合は井上嘉弘とスタルヒンの先発で午後2時34分、島球審の右手が上がりプレイボール。
中日は2回表、先頭の小鶴誠が四球で出塁、一死後加藤正二の一ゴロをファースト辻井弘が二塁に送球するがベースカバーのショート平野徳松が落球して一二塁、三村勲は5球ファウルで粘るが三振に倒れて二死一二塁、藤原鉄之助が中前にタイムリーを放ち1点を先制する。
太陽は2回裏、先頭の森下重好が左前打で出塁すると二盗に成功、伊勢川真澄の中前打で無死一三塁、ここで中日ベンチは早くも先発の井上から藤本英雄にスイッチ、一死後スタルヒンの投ゴロで一走伊勢川は二封、三走森下は三本間に挟まれ挟殺プレーとなるがサード三村からの本塁送球が悪送球となって森下が生還、1-1の同点とする。
中日は6回表、先頭の金山次郎が四球で出塁、絶好調古川清蔵がここもセンター左奥にタイムリー三塁打を放ち2-1と勝越し、一死後杉浦清監督が左前にタイムリーを放ち3-1、杉浦が二盗を決め、二死後三村が中前にタイムリーを放ち4-1とする。
2回途中から登板の藤本英雄は好調なピッチングを続け、8回3分の0を3安打無四球2三振無失点、4勝目をマークする。
中日打線は、2回の先制機には三村が5球ファウルで粘り、4回先頭の小鶴も4球ファウルで粘って四球を選ぶなど、昨年最下位のただ打つだけの打線から粘りの打線に進化して首位を走っている。
スタルヒンは不摂生が祟りブクブクの体で開幕三連敗。本領を発揮するにはしばらく時間がかかるか。
一方、巨人での待遇に不満を募らせ中日に移籍した藤本英雄は投球に磨きがかかってきた。戦前の力で押すだけのピッチングから脱却しつつある。しばらく別所-藤本時代が続くかもしれない。
第3節は巨人、大阪、近畿の人気3チームが甲子園に集結しており後楽園の試合は不人気カードが続くが、この日はGHQが主導する「憲法発布記念行事」が行われるとあって甲子園の17,239人を上回る21,349人の観客を集めた。GHQに忖度して少し盛っていたかもしれない。
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