2023年11月3日金曜日

金星vs大阪 3回戦

5月5日 (月) 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 計
0 0 0 3 0 0 0 2 0  0  5 金星 3勝8敗 0.273 内藤幸三
0 0 0 2 0 3 0 0 0 1X 6 大阪 8勝3敗 0.727 野崎泰一 梶岡忠義

勝利投手 梶岡忠義 3勝1敗 
敗戦投手 内藤幸三 0勝2敗

二塁打 (金)小前、西沢 (大)土井垣2、梶岡
三塁打 (金)西沢

勝利打点(大)武智修 1

猛打賞 (金)西沢道夫 1 (大)土井垣武 1


タイガース連日のサヨナラ劇

 第3節3日目、甲子園の第1試合は内藤幸三と野崎泰一の先発で午後1時丁度、金政球審の右手が上がりプレイボール。

 序盤は両軍併殺でチャンスを潰して3回まで無得点。

 金星は4回表、先頭の大友一明が四球で出塁すると二盗を試みるが土井垣武の強肩に刺され、坪内道則監督も四球で出塁すると今度は二盗に成功、西沢道夫の左前タイムリーで1点を先制、清原初男も左前打で続いて一死一二塁、大阪はここで先発の野崎から梶岡忠義にスイッチ、小前博文が左中間にタイムリー二塁打を放ち2-0、内藤が四球を選んで一死満塁、二死後中村信一が押出し四球を選んで3-0とリードする。

 大阪は4回裏、二死後藤村富美男が中前打、金田正泰が四球を選んで一二塁、土井垣がライト線に2点タイムリー二塁打を放ち2-3と追い上げる。

 大阪は6回裏、先頭の本堂保次が右前打で出塁、藤村は四球を選んで無死一二塁、金田は遊飛に倒れて一死一二塁、前の打席でライト線に二塁打を打った土井垣の打席で金星はレフトの小前とライトの中村信一を入れ替えるが、土井垣はストレートの四球で一死満塁、ここで坪内監督は小前と中村の守備を再度入れ替えて元に戻し、玉置玉一に代わる代打山口政信は投飛に倒れて二死満塁、武智修が押出し四球を選んで3-3の同点、梶岡がレフトに2点タイムリー二塁打を放ち5-3と逆転に成功する。

 金星は8回表、一死後小前の当りは遊ゴロ、これをファースト山口が後逸、内藤は四球を選んで一死一二塁、辻勇夫が右前にタイムリーを放ち4-5と1点差、二死後トップに返り酒沢政夫がライトに同点タイムリーを放ち5-5と追い付く。

 大阪は9回裏、一死後呉昌征が四球から二盗に成功、塚本に代わる代打富樫淳の左前打で一死一三塁、富樫に代わる代走御園生崇男が二盗を決めて一死二三塁、本堂の遊ゴロで三走呉昌征がホームに突っ込むがショート酒沢政夫からの好返球にタッチアウト、本堂が二盗を決めて二死二三塁、しかし藤村は右飛に倒れて試合は延長戦に突入。

 大阪は10回裏、一死後土井垣が中前打で出塁、山口の遊ゴロをショート酒沢が一塁に悪送球して一死一三塁、武智がライトにサヨナラ打を放ち6-5と打っ棄る。

 大阪は連日のサヨナラ劇で5連勝。この時点で首位中日に並んだ。その中日は後楽園の第2試合に登場する。

 大阪の快進撃は2連勝目となる4月29日の巨人戦で山口政信が放った逆転グランドスラムから始まった。この日の山口は8回表の守備で手痛いエラーをして同点に追い付かれたが、10回裏は相手エラーを誘ってサヨナラ劇を演出した。山口の「ラッキーボーイ」はどこまで続くのか。

 76年後の2023年11月2日、日本シリーズ第5戦。手痛いエラーでリードを広げられた森下が逆転の2点タイムリー二塁打を放って阪神が3勝2敗と王手をかけた。野球が「筋書きのないドラマ」であることは76年経っても変わらない。

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