2023年8月23日水曜日

何故慶應の応援のマナーは悪いのか

 私は慶應義塾高等学校28期卒のOBです。千代田区立一橋中学から一般入試で入りました。野球は得意で好きでしたが中学は受験校のため競技経験はなく、千葉県市川市から約2時間かけての通学だったこともあり、硬式野球部は諦めて軟式野球部に入部し、大学では準硬式野球部に進みました。大学卒業後はサラリーマンを約20年経験後、国家公務員を約20年。現在は国家公務員再任用で来年3月末で65歳の定年退職予定です。ちなみに還暦野球の現役プレイヤー(笑)。

 さて、何かと話題の多かった今年の甲子園では母校が優勝しましたが、応援マナーの悪さが話題になっています。私も同意見でありOBとして恥ずかしい限りですので私見を述べます。

 批判の対象は学生応援席ではなく、一般席に陣取ったOBによる応援(?)でした。母校の応援はアルプス席が基本であり、一般席にはOB以外の一般観客も多いことから節度を持った応援が求められます。自チームの得点時に思わずガッツポーズで立ち上がるくらいならむしろ周りの観客からも共感を持ってもらえると思いますが、相手チームのエラーに歓声を上げるなどの行為は言語道断です。

 一般席に陣取ったOBは野球部OBではなく素人が多かったと思います。野球部OBであればアルプス席のOB枠があり、NHKの中継に登場した古老のOBもアルプス席で節度ある応援をされていました。一般席を取るには極めてアクセスが難しいネットでの取得となり、そこまで苦労して取ったチケットで観戦するのですから応援が過熱になるのは致し方のない面もありますが、高野連が規定する応援マナーに反する行為が許される道理はない。

 塾高卒業生は社会的な成功者が多いのは事実ですが、何をやっても許されると勘違いしている馬鹿が多いのも事実です。マスコミにもOBが多いことから、応援マナーの悪さが大手マスコミで報道されることはないでしょうが、ネット時代にはそのような暴論は通用しないと知るべきですな。

 少し前のことですが、習志野高校ブラスバンド部の応援が相手チームのタイム時に音量を上げると批判されたことがありました。この批判をきっかけとして、習志野高校ブラスバンド部は相手のタイム時には演奏をピタッと止めることになり、そのマナーは千葉県高校野球の各チームにも広がり、現在では全国の高校で応援マナーの基本になっています。

 馬鹿が多いとは書きましたが優秀なOBが多いのも事実。今回の批判を謙虚に反省し、今後の応援に生かしていきましょう。応援マナーにおいても全国の範たれ!それこそが独立自尊の精神ですよ。


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