2020年4月11日土曜日

21年 グレートリングvsパシフィック 8回戦


7月4日 (木) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
2 0 0 0 0 0 0 0 1 3 グ軍 17勝17敗 0.500 丸山二三雄 
0 0 2 0 0 0 0 2 X 4 パ軍 17勝19敗2分 0.472 真田重蔵 

勝利投手 真田重蔵   11勝6敗
敗戦投手 丸山二三雄 6勝7敗 

二塁打 (グ)丸山 (パ)藤井、小島

勝利打点 真田重蔵 2


真田-木暮の連打でパ軍2連勝

 第11節の初日は東西で4試合。西宮の第1試合は丸山二三雄と真田重蔵の先発で午後1時4分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。戦前からの大ベテラン二出川延明の戦後初球審である。二出川が抗議に来た三原に「俺がルールブックだ!」と一喝するのはこの14年後のこととなる。

 グ軍は初回、先頭の河西俊雄が左前打で出塁、安井が四球を選んで無死一二塁、別所の左飛で二走河西がタッチアップから三塁に進んで一死一三塁、山本一人監督の中前タイムリーで1点を先制、一走安井は三塁に進み、センター森下からの三塁送球をサード平野徳松がジャッグルするのを見てホームに向かうが平野からの送球にタッチアウト、この間に打者走者の山本は二塁に進み、堀井の中前タイムリーで2-0とする。


 パ軍は3回裏、一死後白石の当りは遊ゴロ、これをショート宮崎仁郎がエラー、藤井が四球を選んで一死一二塁、森下は左飛に倒れるが、小島利男が左中間に同点二塁打を放ち2-2と追い付く。


 グ軍は4回表、一死後筒井敬三が右前打で出塁、桶川のカウントスリーボールツーストライクで筒井がスタート、しかし桶川は三振、筒井もキャッチャー伊勢川からの送球に刺されて三振ゲッツー。


 グ軍は5回表、先頭の河西が四球を選んで出塁、安井が送りバントを決めて一死二塁、別所の投ゴロで二走河西が飛び出し二三塁間に挟まれてタッチアウト、河西が時間を稼いだので打者走者の別所は二塁に進み、山本は敬遠で二死一二塁、しかし初回にタイムリーを放った堀井は遊ゴロに倒れて無得点。


 グ軍は6回表、一死後丸山が中越えに二塁打、しかし筒井は三ゴロ、桶川は一飛に倒れて無得点。


 中盤のピンチを凌いだ真田は7回、8回を三者凡退に抑える。これがパ軍の反撃につながった。


 パ軍は8回裏、一死後伊勢川が右前打で出塁、平野も右前打で続いて一死一二塁、真田が左前にタイムリーを放ち3-2と勝ち越し、トップに返り木暮も中前にタイムリーを放ち4-2とリードを広げる。


 グ軍は9回表、二死から粘りを見せて桶川に代わる代打岡村俊昭が左前打で出塁、トップに返り河西の中前打で二死一二塁、安井の右前タイムリーで3-4と追い上げて二死一三塁、しかし別所は捕邪飛に倒れてゲームセット。


 真田重蔵は9安打5四球3三振の完投で11勝目をマーク、ハーラー単独トップに躍り出る。但し、5月26日のグ軍戦の勝利は没収試合となり後に取り消される。


 真田は6月30日の巨人戦に続いて決勝打を放ち2試合連続で「勝利打点」を記録、その巨人戦に続いてこの試合でも一番木暮が真田に続く「追撃打」で「並列の殊勲打」を記録した。最終回に1点返されたので、真田の「勝ち越し打」以上に木暮の「追撃打」の価値は高くなった。単純に「勝利打点」を集計するだけでは意味がない。当ブログでは、「並列の殊勲打」や、「勝利打点」が付かない試合における「真の殊勲打」も記録保存しており、「週間MVP」等各賞選定の参考にしています。



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