6月30日 (日) 西宮
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 中部 10勝18敗2分 0.357 松尾幸造 森井茂
4 3 0 0 0 0 0 0 X 7 ゴ軍 13勝18敗1分 0.419 石田光彦
勝利投手 石田光彦 8勝8敗
敗戦投手 松尾幸造 0勝4敗
二塁打 (中)岩本 (ゴ)坪内
三塁打 (ゴ)末崎
勝利打点 (ゴ)菊矢吉男 3
石田光彦、2試合連続快投!
西宮では28日、29日と試合がなく、27日と同じカードが2試合行われた。
西宮の第1試合は午後1時5分、金政主審の右手が上がりプレイボール。
ゴ軍は初回、中部先発松尾幸造の乱調に付け込み、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、酒沢の投ゴロを松尾が二塁に悪送球、坪内の三塁内野安打で無死満塁、菊矢の左犠飛で1点を先制、二走酒沢と一走坪内もタッチアップから進塁して一死二三塁、石田が中前に2点タイムリーを放ち3-0、更に大友と末崎が連続四球で一死満塁、中部ベンチはここで松尾をあきらめ森井茂をリリーフに送り、辻功のニゴロの間に三走石田が還ってこの回4点を先制する。
ゴ軍は2回裏、一死後酒沢が右前打で出塁すると二盗に成功、坪内が中越えに二塁打を放ち5-0、二死後石田の三遊間への内野安打で二走坪内がホームに還り6-0、打点が記録された打者走者の石田はこの間に二塁に進み、大友の三遊間内野安打で石田も生還する好走塁を見せて7-0と大きくリードする。
2回までに大量リードをもらい、自らも2本のタイムリーで3打点をあげたゴ軍先発の石田光彦はこの日も快調なピッチング。5回には先頭の三村を四球で歩かせるが藤原と森井を連続三振、しかしトップに返り岩本に左中間二塁打を打たれて三村が還り1点を失う。
連投ながら雨で流れた日程の関係で中2日の投球となった石田は、5安打4四球6三振で中部戦に2試合連続で1失点完投勝利、8勝目をマークする。この日も好走塁を見せるなど、中村信一の加入で見違えるような活躍を見せた。但し、8回にヒットと四球で2走者、9回はエラーも絡んだが2人の走者を出すなど、相変わらずスタミナには心配がある。昭和11年のプロ野球初年度から投げ続けてきた石田は、この年でプロ野球から去ることとなる。その去就には色々な噂があるが、石田自身が、自らの力の衰えを認識していたことが一番の理由ではないか、というのが、石田のピッチングを数多く実況してきた当ブログの見解です。
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