2020年4月28日火曜日

21年 阪急vs巨人 8回戦


7月7日 (日) 西宮 

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 阪急 24勝18敗 0.571 今西錬太郎 
0 0 0 0 0 1 1 0 X 2 巨人 26勝14敗1分 0.650 藤本英雄  

藤本英雄     6勝3敗
今西錬太郎 2勝2敗 

二塁打 (急)尾西 (巨)山川

勝利打点 なし

猛打賞 (巨)山川喜作 4


復帰の藤本英雄、大荒れの投球ながら2安打完封

 西宮の第2試合は今西錬太郎と藤本英雄の先発で午後2時45分、二出川球審の右手が上がりプレイボール。

 藤本は6月6日の阪急戦で完封勝利をおさめて以来約1か月ぶりの登板。怪我ではなく、中島治康との監督交代に絡む確執が原因であった可能性が高い。


 阪急は初回、先頭の上田藤夫が6球ファウルで粘り10球目を選んで四球で出塁、山田伝は左飛に倒れ、青田昇はスリーボールツーストライクから三振、スタートを切っていた上田もキャッチャー多田文久三の強肩に刺されて三振ゲッツー。


 阪急は2回表、一死後荒木茂が四球で出塁するが、森田定雄の遊ゴロが「6-4-3」と渡ってダブルプレー。


 巨人は2回裏、二死後多田が中前打で出塁、宮下のライト線ヒットで多田は三塁に向かうが、ライト野口二郎からの返球を中継したショート坂井豊司の送球にタッチアウト。


 阪急は4回表、先頭の上田が第1打席に続いてファウルで粘るが6球目を三振、山田は三塁内野安打から二盗に成功、青田も2球ファウルで粘るが7球目を三振、野口二郎はスリーボールツーストライクから四球を選び、荒木もスリーボールツーストライクから四球を選んで二死満塁、しかし森田は三球三振に倒れて無得点。


 藤本は4回だけで32球を要し、ここまで1安打4四球5三振。4回で73球と、戦前に後戻りしたかのような大荒れの投球が続く。


 巨人は6回裏、先頭の山川喜作が右前打で出塁、千葉が送って一死二塁、復帰後大当たりの四番川上哲治は敬遠、黒沢俊夫の右飛で二走山川はタッチアップから三塁に進み、中島治康の遊ゴロをショート尾西信一がエラーする間に山川が還って均衡を破り1点を先制する。


 阪急は7回表、一死後タイムリーエラーを犯した尾西が左越えに汚名返上の二塁打を放つが、日比野武は三邪飛、今西もニゴロに倒れて無得点。


 巨人は7回裏、一死後藤本が四球を選んで出塁、トップに返り呉新亨は中飛に倒れるが、山川の左中間二塁打で藤本が還り2-0と突き放す。


 藤本英雄は2安打6四球7三振で1か月ぶりの復帰登板を完投で飾った。139球を要したように大荒れの内容で、阪急打線は打てなかったというより的が絞れなかったようだ。


 巨人は3連敗後2連勝して首位の座をがっちりと守った。後楽園の第2試合はまだ終了していないがタ軍リードで終盤を迎えている。このまま行けば首位巨人から2ゲーム差でタ軍、更に1ゲーム差で阪急が追う展開となってきた。タ軍は今日勝てば7連勝と勢いに乗る。逆に勢いが落ちてきた阪急は苦しくなった。



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