7月11日 (土) 甲子園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 計
0 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 5 阪神 26勝22敗2分 0.542 若林忠志 御園生崇男
1 0 0 0 0 3 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 4 阪急 24勝20敗2分 0.545 森弘太郎 笠松実
勝利投手 御園生崇男 5勝5敗
敗戦投手 笠松実 8勝7敗
二塁打 (急)中島
三塁打 (神)野口昇、土井垣、藤井
勝利打点 土井垣武 4
猛打賞 (神)土井垣武(4安打) 2 (急)黒田健吾 3
土井垣武、延長16回決勝打
阪急は初回、先頭のフランク山田伝が左前打で出塁、上田藤夫も左前打で続いて無死一二塁、黒田健吾が左前に先制タイムリーを放って1-0とする。
阪神は2回、二死後若林忠志が四球を選んで出塁、野口昇が右中間に三塁打を放って1-1の同点、ライト中島喬からの返球を中継したセカンド上田の三塁送球が悪送球となる間に野口はホームに戻り2-1と逆転する。
阪神は3回、先頭の金田正泰の二ゴロを上田が又もエラー、御園生崇男は左飛に倒れるが土井垣武が左中間に三塁打を放ち3-1、藤井勇は三ゴロに倒れるがカイザー田中義雄の三塁内野安打で土井垣が還って4-1とリードを広げる。
阪急は6回、先頭の森田定雄から中島、日比野武と3連続四球、ここまで1四球の阪神先発若林忠志が突然乱れた。更に中村栄まで押出し四球を選んで2-4、筆者の記憶では若林は依然も一度突然ストライクが入らなくなったことがありました。笠松実の遊ゴロ併殺の間に三走中島が還って3-4、二死三塁からトップに返り山田の遊ゴロをショート野口がエラー、三走日比野が還って4-4の同点に追い付く。
阪急は7回、先頭の上田が四球を選んで出塁、阪神ベンチはここで若林を下げてライトから御園生崇男をマウンドに呼んだ。御園生は準備ができていたのか、黒田を左飛、山下好一を右飛、森田を三振に打ち取る。6回の若林の乱調を見てイニングの間に肩慣らしをしていたとも考えられますが、阪神7回の攻撃は一番からで三番の御園生は打席に入っており肩慣らしをする時間は無かった可能性が高い。阪神の7回は一番の塚本博睦が中前打で出て、金田は三振、御園生は二邪飛に倒れ、続く土井垣は初球を打って遊飛でチェンジとなっているのでキャッチボールをする時間すらなかったはずです。
ところが御園生はこの後も16回まで無失点で投げ続けることとなる。阪急も先発の森弘太郎が不調で4回から笠松実がマウンドに上がっており、笠松は4回から15回までを無失点で切り抜ける。
阪神は16回表、一死後玉置玉一が右前打で出塁、御園生が中前打で続いて一死一二塁、ここで土井垣がこの試合4安打目となるヒットを中前に放って二走玉置を迎え入れ、これが決勝点となった。
御園生崇男は10イニングを投げて6安打6四球1死球5三振無失点で5勝目をあげる。先発の若林忠志は6回3分の0で6安打7四球と乱調であった。
阪神は15安打8四球で15残塁、阪急は12安打13四球1死球で19残塁の乱戦となった。
阪急では2回と3回の失点の因となった上田藤夫の2つのエラーが痛かった。一方、阪神では6回の守備で野口昇のエラーにより同点に追い付かれた場面、二死一塁から一走山田伝が試みた盗塁をキャッチャー田中義雄が刺したプレーが大きかった。阪急の勢いを止めた田中の送球がこの試合の結果を左右したのである。
0 件のコメント:
コメントを投稿