2015年4月24日金曜日

17年 巨人vs名古屋 9回戦


7月13日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 計
0 2 0 0 0 0 0 0 0  0   0  2 巨人     34勝15敗1分 0.694 川畑博 広瀬習一
0 0 0 2 0 0 0 0 0  0 1X  3 名古屋 17勝33敗1分 0.340 河村章 石丸進一

勝利投手 石丸進一   8勝9敗
敗戦投手 広瀬習一 14勝6敗

二塁打 (巨)川畑 (名)飯塚

勝利打点 木村進一 2


木村進一、サヨナラセーフティバント

 巨人は川畑博、名古屋は河村章の先発で午後1時7分、池田豊主審の右手が上がりプレイボール。

 巨人は2回、一死後楠安夫が中前打を放って出塁、伊藤健太郎は三振に倒れるが、坂本茂が三塁に内野安打、ここで川畑が右中間を破り二者還って2点を先制する。

 名古屋は4回、一死後古川清蔵が左前打で出塁、飯塚誠が左中間に二塁打を放って一死二三塁、巨人ベンチはここで先発の川畑から広瀬習一にスイッチ、河村章が中前に同点タイムリーを放って2-2とする。

 名古屋先発の河村は3回以降9回まで巨人打線を何とか無得点に抑える。広瀬も5回以降名古屋打線を1安打無得点に抑えて試合は延長戦に突入。

 巨人は10回表、先頭の中島治康が四球を選んで出塁、川上哲治の二ゴロをセカンド石丸藤吉がエラー、名古屋ベンチはここで河村に代えて二番手として石丸進一を投入、楠安夫の投前送りバントを石丸がダッシュよく飛び出して三塁に送球し中島を三封、林清一の三ゴロで楠が二封されて二死一三塁、続く坂本の打席で三走中島が「2-1-5」で刺されてスリーアウトチェンジ。これはいくつかの可能性が考えられる。一走林がディレードスチールを試み、キャッチャー古川はとりあえずピッチャー石丸進一に送球、離塁していた三走中島を刺した。キャッチャー古川からの返球が悪く石丸が落としたのを見て中島がスタートを切ろうとしたが石丸からの送球にタッチアウト。ダブルスチールを試みたがキャッチャー古川の二塁送球をピッチャー石丸がカットしてホームをうかがっていた中島を刺した。というようなことが想定できます。

 名古屋の10回裏と巨人の11回表は共に三者凡退。

 名古屋は11回裏、先頭の古川は捕飛に倒れるが、飯塚の二ゴロをセカンド坂本がエラー、ピッチャー広瀬の一塁牽制が悪送球となって飯塚は二進、石丸進一の遊ゴロの間に飯塚が三進して二死三塁、木村進一は初球ファウル、2球目ボール、3球目ファウル、4球目ボールでカウントはツーツー、ここで劇的な三前サヨナラセーフティバントを決めて名古屋が接戦を制す。木村は4月26日の黒鷲戦でも延長11回裏にサヨナラホームランを放っている。


 巨人は勢いのある好調名古屋に何故川畑博を先発させたのか。ここは中一日でも頭から広瀬習一でいくべきではなかったか。


 木村進一は第一打席で一死一塁から送りバントを決め、第二打席でも一死一塁から送りバント、11回裏の第五打席ではツーストライクからサヨナラのセーフティバントを決めた。木村は戦争で右手首を失うが、戦後は西村進一と改名して母校平安高校の監督となり、義手にボールを乗せて片手一本のノックで後輩を鍛え上げ、甲子園優勝に導くこととなる。





*延長11回裏、木村進一はサヨナラセーフティバントを決めた。内野安打をダイヤモンドで囲ってある場合はバントヒットを意味しますが、記録者によってはバントヒットではない可能性もありますのでご了承ください。スコアカードの記載方法は人によって癖があるものです。
























 

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