7月11日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 3 3 3 0 0 0 9 名古屋 15勝33敗1分 0.313 河村章
0 1 0 1 0 0 0 2 X 4 南海 29勝19敗 0.604 石田光彦 神田武夫 長谷川善三
勝利投手 河村章 3勝9敗
敗戦投手 石田光彦 5勝4敗
二塁打 (名)吉田、古川
本塁打 (南)岩本義行 2、3、4号
勝利打点 岩本章 2
猛打賞 (名)岩本章 1 (南)岩本義行 6
岩本義行、1試合3本塁打
南海は2回、岩本義行がレフトスタンドにホームランを叩き込んで1点を先制する。
1回と3回に先頭打者のヒットを生かせなかった名古屋は4回、先頭の桝嘉一が四球で出塁、吉田猪佐喜がレフト線に二塁打を放って無死二三塁、飯塚誠はストレートの四球で無死満塁、古川清蔵が押出し四球を選んで1-1の同点、南海ベンチはここで先発の石田光彦から神田武夫にスイッチ、岩本章が中前に2点タイムリーを放ち3-1と逆転する。
南海は4回、岩本義行が左越えに2打席連続本塁打を放って2-3と追い上げる。
名古屋は5回、又も先頭の桝が四球で出塁、吉田が左前打で続いて無死一二塁、飯塚の送りバントは一邪飛となって失敗、古川の三塁内野安打で一死満塁、岩本章の当りはボテボテの投ゴロとなってピッチャー神田がバックホームするが悪送球となり三走桝に続いて二走吉田も生還、5-2とする。野選とエラーが記録されて岩本章には打点が記録された。犠打は記録されていないのでスクイズではなく、ここは打っていったものである。なお一死二三塁から芳賀の三ゴロで三走古川がホームに突っ込むが今度はサード柳鶴震からの送球にタッチアウト、二死一三塁から河村が右前にタイムリーを放って6-2と突き放す。
名古屋は6回、一死後桝が3打席連続の四球をストレートで選んで出塁、吉田は中飛に倒れるが、飯塚が中前打、古川が左中間に二塁打を放って7-2、岩本章が左前に2点タイムリーを放ち3イニング連続で3得点をあげて9-2とダメ押す。
南海は8回、先頭の国久松一がレフト線にヒットを放って出塁、ところが猪子利男の中飛に帰れずダブルプレー、ここは「打走法」がかかっていたのでしょう。北原昇がショートに内野安打を放ち二死一塁、ここで岩本義行がこの日3本目のホームランをレフトスタンドに叩き込んで4-9と追い上げるが焼け石に水であった。
河村章は岩本義行に3本の本塁打を打たれたが5安打1四球3三振で完投、3勝目をあげる。
岩本義行は3本塁打で4打点であったが、岩本章は3本のシングルヒットで5打点をあげた。戦前の1試合最多本塁打記録が生まれたが、その岩本義行よりも岩本章の方が多くの打点を記録したことは、当ブログが世に知らしめるまでほとんど知る人はいなかったでしょう。
名古屋は3回から5回まで3イニング連続で3得点を記録したが、いずれも桝嘉一の四球に端を発したものであった。4打席1打数無安打3四球3得点の桝嘉一もこの日の殊勲者であった。
*岩本義行が3本塁打を記録した。赤線を引いたのは前所有者の福室正之助氏であって、決して筆者ではありません(笑)。
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