2014年6月6日金曜日

16年 黒鷲vs巨人 11回戦


10月9日 (木) 西宮

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 1 0 0 1 0 0 0 0   2 黒鷲 24勝44敗 0.353 畑福俊英 石原繁三
1 5 0 0 5 1 0 2 X 14 巨人 50勝18敗2分 0.735 川上哲治 中尾輝三 泉田喜義

勝利投手 中尾輝三 19勝8敗
敗戦投手 畑福俊英   7勝11敗

二塁打 (黒)富松、木下 (巨)白石、千葉、中島2、川上
三塁打 (巨)千葉、平山

勝利打点 白石敏男 6

猛打賞 (黒)中河 3、富松 4


6人のマルチヒット

 須田博が病床につき、澤村栄治が2度目の兵役にとられて台所事情が厳しい巨人は川上哲治が先発する。

 巨人は初回、先頭の白石敏男が四球で出塁、水原茂がレフト線にヒットを放って無死一三塁、千葉茂は浅い右飛に倒れるが川上哲治の左犠飛で1点を先制する。

 黒鷲は2回、先頭の中河美芳が中前打で出塁、富松信彦の左中間二塁打で無死二三塁、巨人ベンチは川上をファーストに回して中尾輝三を注ぎ込む。木下政文は投ゴロに倒れて一死二三塁、清家忠太郎が四球を選んで一死満塁、畑福俊英は三振に倒れるが谷義夫が押出し四球を選んで1-1の同点とする。しかし接戦はここまでであった。

 巨人は2回、先頭の平山菊二が四球で出塁、呉波の遊ゴロで平山は二進、楠安夫、中尾が連続四球で一死満塁、トップに返り白石の右中間二塁打で3-1と勝越し、黒鷲はここで先発の畑福から石原繁三にスイッチ、水原茂の遊ゴロで三走中尾がホームに突っ込むがショート山田潔からのバックホームにタッチアウト、二死一三塁から千葉が右中間に三塁打を放って5-1、川上の中前タイムリーで6-1とする。

 黒鷲は5回、二死後富松が二塁に内野安打、木下が中越えにタイムリー二塁打を放って2-6とする。

 巨人は5回裏、先頭の千葉が中越えに二塁打、川上は左飛に倒れるが中島が右中間に二塁打を放って7-2、セカンド宗宮房之助の送球が悪送球となって中島は三進、平山の右前タイムリーで8-2、呉の二ゴロが野選を誘い、楠の中前タイムリーで9-2、中尾が四球を選んで一死満塁、トップに返り白石が中前に2点タイムリーを放って11-2とする。

 巨人は6回、中島の二塁打と平山の三塁打で1点を追加。更に8回、先頭の水原が左前打、千葉が四球を選び、川上のレフト線二塁打で13-2、中島の左犠飛で14-2とする。


 黒鷲はチームの安打数が8本ながら中河美芳と富松信彦が4打数3安打で猛打賞を獲得、残る2本も木下政文が放ったものでヒットを打ったのはこの3人だけでした。一方、巨人は13安打を記録しましたが猛打賞はなく、白石、水原、千葉、川上、中島、平山と一番~六番が全員2安打ずつを記録しています。






*黒鷲は中河と富松が猛打賞を獲得したがヒットを打ったのは3人だけであった。














*巨人は一番~六番が2安打ずつを記録。二塁打5本、三塁打2本を放った。















 

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