6月9日付けブログ「キング」において、シアトル・マリナーズのフェリックス・ヘルナンデスによる7イニング15奪三振をお伝えしたところですが、今度は8イニング1安打ピッチングをやってくれました。キング・ヘルナンデスは今月6試合に登板して3勝1敗、44回3分の1を投げて54奪三振、防御率1.22、WHIP0.72、被打率0.170なので月間MVPの有力候補です。ダルビッシュは今月4勝2敗ですが43回を投げて57奪三振、防御率2.51、WHIP1.28、被打率0.233で、奪三振以外は大きく見劣りするのは一目瞭然です。田中は今月3勝2敗、37回を投げて39奪三振、防御率2.19、WHIP0.95、被打率0.215なので矢張り見劣りします。
ならばア・リーグ月間MVP投手部門はキングで決まりかというとそうは問屋が卸しません。エンゼルスのギャレット・リチャーズは今月ここまで5試合に登板して4勝0敗、34回3分の1を投げて35奪三振、防御率1.05、WHIP0.90、被打率0.161なので、明日予定されている今月最終登板で快投を見せて5勝目をあげればむしろリチャーズが選出される可能性が高くなります。日本の報道機関も、田中とダルビッシュだけが投げている訳ではないことをきちんと伝えるべきでしょう。
ナ・リーグ月間MVPは最終日を待たずしてクレイトン・カーショウで決まりですね。今月6試合に登板して6勝0敗、44回を投げて61奪三振、防御率0.82、WHIP0.68、被打率0.165とほぼ完ぺきな成績です。6月18日には15奪三振で無安打無得点もありましたし歴史的な投球内容の1か月であったと言えます。1時の方向から7時の方向に曲がり落ちると言われるカーブ、スライダー、チェンジアップ、93マイル前後のストレートとどんなボールでも三振が取れるところが最大の強みですね。当ブログは昨年はキレが落ちたと判断してあまり高く評価していなかったことは「三冠への道 2013」でお伝えしてきたところですが、今季は3年前のキレに巧さも加わって凄味が増してきました。最終予想は打撃部門と共に明日発表させていただきます。
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