2014年6月8日日曜日

16年 阪神vs名古屋 10回戦


10月10日 (金) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10  計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  1   1 阪神     34勝34敗 0.500 松本貞一 藤村隆男
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0   0 名古屋 31勝38敗 0.449 村松幸雄

勝利投手 藤村隆男   9勝9敗
敗戦投手 村松幸雄 10勝8敗

二塁打 (神)御園生、田中 (名)大沢

勝利打点 カイザー田中義雄 4

猛打賞 (神)カイザー田中義雄 3


カイザー田中、3安打3補殺

 試合は両軍無得点のまま延長戦へ。

 阪神は10回表、先頭の森国五郎が四球を選んで出塁、トップに返り宮崎剛が送りバントを決めて一死二塁、皆川定之は右飛に倒れて二死二塁、カイザー田中義雄がセンター右奥に決勝の二塁打を放って試合を決めた。

 翌日の読売新聞はこの場面を「・・・二死ながら森を二進させると既に2安打を放った田中が起った。すると芳賀が村松に『歩かせろ』と進言したので村松もその気で高目の一球を投込むとそれが間違ってストライクとなった。ここで捕手服部が更に村松に高めのウエストをサインしたのだが村松は走者に気をとられてサインを見逃しド真ん中に投込んだところを田中に中堅右深く二塁打され決勝点をあげられた。」と伝えている。


 名古屋先発の村松幸雄は9回まで阪神打線を5安打3四球の無失点に抑えてきたが10回に捕まった。8回にもピンチがあった。一死後宮崎がレフト線にヒット、しかし二塁を欲張った宮崎はレフト岩本章からの返球にタッチアウト。皆川が左翼線にヒット、田中の右前打で二死一二塁、しかし村松が踏ん張って土井垣武を二ゴロに打ち取った。宮崎が二塁でアウトにならなかたらどうなっていたかという場面ですが、好走と凡走は紙一重。また、宮崎が二塁でセーフになっていたらその後のピッチング内容も変えてきますので単純に1点入っていたとは言えません。

 阪神先発の松本貞一は5回までに6四球を与えたが名古屋打線を無安打に抑えた。4回、先頭の大沢清に四球を与えるが服部受弘を三ゴロ併殺に打ち取り、吉田猪佐喜に四球、芳賀直一の二ゴロをセカンド宮崎が失して二死一二塁とするが岩本を二ゴロに打ち取る。6回、先頭の大沢に初ヒットとなる右中間二塁打を許し、服部を歩かせて無死一二塁、吉田の遊ゴロで二走大沢を三封、芳賀を三ゴロ併殺に打ち取りピンチを切り抜けた。7回、先頭の岩本は三振に打ち取るが木村進一にレフト線ヒット、村松に左前打を許して一死一二塁、ここで藤村隆男のリリーフを仰ぐ。

 阪神二番手の藤村は石丸藤吉に四球を与えて一死満塁とするが、古川清蔵を三振、大沢も三振に打ち取る気合を見せてピンチを防ぐ。8回以降は1安打1四球無失点、10回裏は名古屋の反撃を三者凡退に退けて9勝目をあげる。


 勝利投手は藤村隆男に譲ったものの、松本は10月5日の巨人戦完封勝利に続く好投で15回3分の1連続無失点を継続中となった。


 カイザー田中義雄は今季4個目の勝利打点を記録したが、開幕戦となった4月3日の阪急1回戦では延長18回裏にサヨナラ打、5月26日の阪急4回戦では延長12回裏にサヨナラ打を放っており、本日は今季3度目の延長決勝打と、延長戦で無類の勝負強さを発揮している。守っても3回に木村進一の二盗を刺し、5回のダブルスチールも「2-6-2」で防ぎ、8回の石丸藤吉の二盗も防いで3補殺を記録する活躍であった。








*阪神は松本貞一-藤村隆男による完封リレーであった。












*カイザー田中義雄が猛打賞を記録した阪神打線。













 

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