2014年6月29日日曜日

16年 巨人vs阪神 10回戦


10月27日 (月) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9  計
0 0 0 0 0 0 0 0 2  2 巨人 53勝20敗2分 0.726 広瀬習一
2 0 0 1 0 0 1 1 X  5 阪神 37勝35敗 0.514 松本貞一

勝利投手 松本貞一 4勝2敗
敗戦投手 広瀬習一 5勝3敗
セーブ     若林忠志 2

二塁打 (神)松下、若林
三塁打 (巨)広瀬

勝利打点 カイザー田中義雄 5

ファインプレー賞 (神)若林忠志 1


二匹目のドジョウ

 阪神の先発は10月5日の9回戦で巨人を完封した松本貞一が二匹目のドジョウを狙ってマウンドに上がる。

 阪神は初回、先頭の宮崎剛が右前打で出塁、森国五郎の一ゴロの間に宮崎は二進、カイザー田中義雄が中前に先制タイムリーを放って1-0、更にセンター呉波がこれをトンネルして打者走者の田中は三塁に進み、松木謙治郎の中犠飛で2-0とする。この飛球を呉が今度は落球、松木は二塁に進むが御園生崇男は三邪飛、松下繁二は三振に倒れてスリーアウトチェンジ。

 巨人打線は毎回走者を出しながら又も松本から得点を奪えず4回まで3安打無得点。

 阪神は4回、先頭の御園生崇男が中前打で出塁するがキャッチャー吉原正喜からの牽制球にタッチアウト、松下が左中間に二塁打、野口昇に代わる代打若林忠志が右前にタイムリーを放って3-0とする。ライト中島治康からのバックホームが悪送球となって打者走者の若林は二塁に進み、松本はショートライナーに倒れるが皆川定之の二ゴロを今度はセカンド千葉茂がエラー、二死一三塁とするがトップに返り宮崎は捕邪飛に倒れてスリーアウトチェンジ。

 3点のリードを付けた阪神は5回から先発の松本に代わって若林がマウンドに上がる。

 阪神は7回、先頭の森が四球を選んで出塁、田中のレフト線ヒットで森が三塁を陥れ無死一三塁、松木が四球を選んで無死満塁、御園生の遊ゴロが「6-4-3」と転送されてゲッツーとなる間に三走森が還って4-0とリードを広げる。

 阪神は8回、先頭の若林が左中間に二塁打、村瀬一三の投ゴロの間に若林は三進、皆川は捕邪飛に倒れて二死三塁、トップに返り宮崎の二塁内野安打で5-0とする。

 巨人は9回、一死後呉がストレートの四球で出塁、広瀬習一が右中間に三塁打を放って1-5、トップに返り白石敏男に代わる代打楠安夫が四球を選び代走に林清一を起用、水原茂の三遊間内野安打で広瀬を迎え入れ2-5、一死一二塁と一発出れば同点という場面を迎えるが、千葉の中飛に二走林が飛び出し「8-6B」と送られてダブルプレー、阪神が逃げ切る。


 若林忠志のリリーフを仰いだものの、松本貞一は2試合連続で巨人相手に無失点、二匹目のドジョウを釣り上げた。松本は4回で降板しているので現行ルールでは若林忠志が勝利投手となるが公式記録では松本に勝利投手が記録されている。若林には当ブログルールによりセーブが記録される。


 何故巨人は松本を打てないのか、打球方向が松本の緩球に合っていないことを示しています。すなわち、初回は白石敏男が三振、水原が左前打、千葉が三ゴロ、川上哲治は一ゴロと全て引っ張り。2回、中島治康は遊ゴロ、吉原正喜は左飛、平山菊二は三ゴロ失、呉は一ゴロとこの回も全て引っ張り。3回、広瀬が左前打、白石は三ゴロ併殺、水原も三ゴロ。4回、千葉がセンター左にヒット、中島は中飛、吉原は三ゴロ、二走川上がサード野口昇からの一塁送球の間に三塁ベースを蹴ってホームに向かうが「3-2」と送球されてタッチアウト。3回までは全て引っ張り、4回になって千葉と中島がセンターに打ち返してきたのを見て松木謙治郎監督は若林に代えたのでしょう。








*二匹目のドジョウを釣り上げた松本貞一。







 

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