「ルーミンのたてがみ」に書いた前日予想は
「・・・今年の牡馬クラシック路線はそのフジキセキが出走できなかった1995年を踏襲しようと考えています。すなわち、95年は皐月賞が1着ジェニュイン、2着タヤスツヨシでダービーは1着タヤスツヨシ、2着ジェニュインであったことから、今年も皐月賞と1着、2着が入れ替わって1着トゥザワールド、2着イスラボニータと予想します。
95年の皐月賞はジェニュインとタヤスツヨシで勝負して大儲けしました。ダービーも馬連1点で仕留めました。今年もその再現を狙っています。
イスラボニータはピューマのような走りと言われます。股関節の可動範囲が広く、通常の馬では70度の角度までしか上がらない前脚が90度まで上がることから「ネコ科」のピューマのような走りができるのです。この点に関してはトウカイテイオーを想起させます。トウカイテイオーは繋ぎが柔らかくパドックの歩きも「ヒョコッ、ヒョコッ」という感じでした。1991年のダービーは「レース中骨折競走中止」と読んで無印にしましたが圧勝でした。但し「レース中骨折」の予想だけは当たりました。トウカイテイオーはその後骨折と復活を繰り返すドラマチックな競争人生を送ることとなります。イスラボニータもこの股関節の柔らかさがいつの日か裏目に出る時が来ると読んでいます。それが明日のダービーである可能性も否定はできません。
皐月賞は枠順の有利不利があったことも否めません。皐月賞は大外を引いたトゥザワールドも明日は絶好の5番枠です。距離適性から見てもダービーではトゥザワールドを本命に推すのが妥当ではないかと考えます。
95年は皐月賞もダービーも3着はオートマチックだったことから3着は皐月賞同様ウインフルブルームと予想していたところ“左肩ハ行”のため出走取り消しとなり、風雲急を告げてきました。繰り上がりのワンアンドオンリーとダービーでも勝負になりそうなレッドリヴェールは無視しませんが、これでは「匠の視点」と変わりませんので3着候補としてはキングカメハメハ産駒のスズカデヴィアスとタガノグランパ、ゼンノロブロイ産駒のアズマシャトルを考えています。・・・」
でした。
池江泰郎元調教師の「匠のオッズ」失礼!「匠の視点」は一番人気のイスラボニータが◎、二番人気のトゥザワールドがO、三番人気のワンアンドオンリーが▲で三連複ということで、当然ヒモにはマイネルフロストを入れてませんので筆者と同様ハズレ、結果は引分けに終わりました。
問題はハズし方です。三強又はレッドリヴェールを含む四強を中心に据えるのは筆者も「匠の視点」も同じでした。問題は穴候補の選び方で、「匠の視点」は五番人気のトーセンスターダム(16着)、六番人気のベルキャニオン(8着)、九番人気のショウナンラグーン(6着)でした。筆者の穴候補は十五番人気のスズカデヴィアス(9着)、十六番人気のタガノグランパ(4着)、十七番人気のアズマシャトル(15着)で、ブービー人気のタガノグランパは三着マイネルフロストにクビ差の4着でした。「匠の視点」の予想を頼りに買った方は「惜しかった~」という感触すら味わえなかったと思いますが、タガノグランパを買っていた筆者は東京競馬場のスタンドから観戦してゴール前でオレンジの帽子が二つ見えた時「やった~」と叫びそうになりました。結果はクビ差4着でしたが、自分の予想には十分満足して家路についたものです。
そもそも三着馬を理論的に当てようなどという行為は、人間のような下等動物には不可能なのです。3連複や3連単がなかった時代には、余程の複勝マニアでもない限り三着馬などには誰も目もくれなかったのです。競馬予想の基本は勝つ馬を予想することにあります。中には勝ちきれない馬もいる訳なので二着馬を予想する行為は競馬予想の範囲として許容される考えます。しかし、三着馬など、何が来てもおかしくないのが競馬なのです。もちろん一番人気から三番人気で1着から3着を占めるレースが存在することは否定しませんが、それは例外と言ってよい確率でしか具現しません。筆者が実際に購入する馬券は、三着は総流しにするのが通例です。でないと当たらないと確信しています。
再度申し上げますが、三着馬を理論的に当てようなどという行為は愚挙であると断言できます。三着馬を当てることに費やすエネルギーは、勝つ馬を探すことに振り向けるべきです。あとは総流しにして運を天に任せる、それが馬券の極意です。
*対戦成績 「さすらいの馬券師」2勝vs「匠の視点」0勝 4分け
*今週も撃沈しました。
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