2012年3月25日日曜日

14年 阪急vsセネタース 10回戦


9月25日 (月) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11  計
0 1 1 0 0 0 0 0 0  0   0   2 阪急          50勝24敗2分 0.676 石田光彦 重松通雄
0 0 0 0 0 0 2 0 0  0   0   2 セネタース 41勝29敗5分 0.586 野口二郎 浅岡三郎


三塁打 (セ)尾茂田


延長11回引き分く


 阪急は2回、先頭の山下好一が四球を選んで出塁、一死後石井武夫が右前打、日比野武の三ゴロで石井が二封されて一死一三塁、伊東甚吉の中前タイムリーで1点を先制する。

 阪急は3回、一死後二番ライトに起用された浅野勝三郎が右翼線にヒット、上田藤夫が四球を選んで一死一二塁、山下好一の中前タイムリーで2-0とする。

 セネタースは6回まで4安打5四球ながら無得点、残塁は9個を記録している。

 セネタースは7回、二死後野口二郎が左前打で出塁、柳鶴震がピッチャー強襲ヒット、浅岡三郎の二ゴロをセカンド伊東がエラーする間に二走野口が一気にホームに還り1-2、佐藤武夫が四球を選んで二死満塁、家村相太郎に代わる代打小島二男のカウントがワンボールのところで阪急・山下実監督は先発の石田光彦から下手投げの重松通雄にスイッチする。しかし重松がボールを三つ続けて押し出し、2-2の同点とする。

 セネタースは先発の野口二郎が6回で降板してファーストに回り7回から浅岡がファーストからマウンドに上るが、8回に四球とヒットで無死一二塁としたところで再び野口がマウンドに上がり、山下好一を投ゴロ、黒田健吾を二ゴロ併殺に打ち取る。

 この後は重松通雄、野口二郎による投げ合いで両軍無得点、遂に延長11回引き分く。


 翌日の読売新聞によると「洵に虚々実々寸分の隙もない熱戦好試合であった。」とのことである。石田光彦のピッチングフォームについて「石田得意の奇怪なる投球動作」とも伝えている。これは「十字架投法」よりも野茂英雄ばりのトルネード投法を言っているのかもしれない。





*野口二郎は一旦浅岡三郎にマウンドを譲ってから再登板したが当時のスコアブックには合算して記録されているので注意が必要です。






3 件のコメント:

  1. 野口投手の6回までの投球内容について教えて下さい!
    打者24人、自責点2なのかなと思われますが、被安打、奪三振、与四死球は
    いくつでしょうか??

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    1. 6回までは打者24人、5安打3四球4三振、2失点、自責点2でした。
      8回以降の4イニングは打者14人、1安打1四球1死球3三振、無失点です。

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  2. 今回もご返答ありがとうございました!

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