9月20日 (土) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 名古屋 26勝31敗 0.456 松尾幸造 西沢道夫
2 0 3 0 0 0 0 0 X 5 巨人 42勝15敗2分 0.737 中尾輝三
勝利投手 中尾輝三 16勝6敗
敗戦投手 松尾幸造 0勝6敗
二塁打 (巨)吉原
勝利打点 川上哲治 12
ファインプレー賞 (巨)水原茂 12
中尾輝三、2安打完封
秋季シリーズ開幕戦は名古屋が松尾幸造、巨人が中尾輝三と両左腕の先発で午後0時半、池田豊主審の右手が上がり試合始め。
巨人は初回、先頭の白石敏男が四球で出塁、水原茂も四球を選んで無死一二塁、千葉茂の右前打で無死満塁、川上哲治の右犠飛で1点を先制、中島治康は三振に倒れるが、吉原正喜が左翼線に二塁打を放って2-0とする。名古屋ベンチはここで先発の松尾から西沢道夫にスイッチ、平山菊二は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。
巨人は3回、水原が左前打、千葉が中前打、川上が中前打を放って無死満塁、中島は浅い右飛に倒れるが、吉原が押出し四球を選んで3-0、平山の右前タイムリーで4-0、呉波の二ゴロ併殺崩れの間に三走川上が還って5-0とリードを広げる。
名古屋打線は初回に古川清蔵が左前打を放って以降音なしの構え。9回、先頭の桝嘉一に代わる代打岩本章が三前にセーフティバントを決めてようやく2本目のヒット、古川は中飛に倒れるが吉田猪佐喜の投ゴロを中尾がエラー、藤本定義監督はここでファーストを川上から永沢富士雄に交代して一息入れる。現在本塁打王の服部受弘は三振、最後は大沢清が中飛に倒れて試合終了。
中尾輝三は2安打3四球5三振で今季5度目の完封、16勝目をあげる。夏季シリーズ最後の登板となった優勝をかけた阪急戦では不甲斐ない投球で初回にKOされた中尾も本日は会心のピッチングを見せた。一番ショートに白石も復帰し、相変わらず不振の中島を除くと、巨人は万全の状態で秋季シリーズを迎えたようだ。
*中尾輝三は2安打完封で16勝目をあげる。
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