2014年4月24日木曜日

12年 大洋vs巨人 10回戦



9月21日 (日) 後楽園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 1 0 0 0 0 1 大洋 35勝23敗1分 0.603 古谷倉之助
0 2 0 1 1 0 0 0 X 4 巨人 43勝15敗2分 0.741 澤村栄治

勝利投手 澤村栄治     8勝5敗
敗戦投手 古谷倉之助 3勝5敗

本塁打 (大)織辺由三 1号

ファインプレー賞 (巨)平山菊二 1、2


巨人5盗塁

 大洋は苅田久徳現場監督が欠場、野口二郎も投げられる状態ではなくライトで出場、古谷倉之助が先発する。 

大洋は初回、先頭の中村信一が左前打で出塁、森田実が送って一死二塁、濃人渉の左飛は二走中村が「落ちる」と判断してスタートを切ったがレフト平山菊二は捕球、そのまま二塁に投げてダブルプレー。

 巨人も1回裏、先頭の白石敏男が左前打で出塁するが水原茂の三ゴロが「5-4-3」と渡ってダブルプレー。

 巨人は2回、先頭の中島治康が右前打で出塁、吉原正喜の三ゴロをサード山川喜作がエラー、キャチャー佐藤武夫の二塁牽制が悪送球となる間に二走中島は三進、吉原が二盗を決めて無死二三塁、平山は浅い右飛に倒れるが呉波の打席で古谷がワイルドピッチ、三走中島が還って1点を先制、一死三塁から呉がスクイズを決めて2-0とする。呉のスクイズはスコアカードには「遊前」と記録されている。プッシュバントであったのかもしれません。

 巨人は4回、二死後吉原が三塁内野安打で出塁すると本日2個目の二盗に成功、平山が中前にタイムリーを放って3-0とする。

 大洋は5回、山川、佐藤は連続三振に倒れれるが、織辺由三がレフスタンドにホームランを放って1-3と追いすがる。


 巨人は5回裏、先頭の澤村栄治が中前打で出塁、トップに返り白石の遊ゴロでランナーが入れ替わり白石が二盗に成功、水原の遊ゴロをショート濃人がエラー、二走白石はそのままで一死一二塁、千葉茂が左前にタイムリーを放って4-1、更に重盗を決めるが川上哲治は二ゴロ、中島は三ゴロに倒れてスリーアウトチェンジ。巨人はこの回までに5個の盗塁をすべて決めた。
 澤村栄治は大洋打線に8安打を許すが、打たれながらも粘りのピッチングを見せて無四球7三振の完投で今季8勝目をあげる。



 平山菊二が好守を連発、翌日の読売新聞には「平山が前後3度に亘る超人的美技」と書かれている。スコアカードに記録されている美技は6回の左邪飛と続く左飛だけであるが、野口二郎の右前打を挟んで石井豊の左飛もファインプレーだったのかもしれない。







*澤村栄治は7奪三振の力投で今季8勝目をあげる。











 

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