１６年 朝日vs阪急 ５回戦

6月30日 （月） 甲子園

1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 朝日 11勝22敗 0.333 山本秀雄 福士勇
0 0 0 0 1 0 2 0 X 3 阪急 19勝14敗 0.576 中田武夫 笠松実

勝利投手 笠松実 3勝6敗
敗戦投手 福士勇 7勝12敗

勝利打点　なし


阪急、開幕5連勝

　朝日は初回、先頭の坪内道則が三前にセーフティバントを決めて二盗に成功、五味芳夫は三ゴロに倒れるが室脇正信が左前にタイムリーを放って1点を先制する。

　阪急先発の中田武夫は2回、2四球2安打を許しながら無失点で切り抜けたが、3回一死後灰山元章に四球を出したところで笠松実と交代する。

　朝日は4回まで4安打を打たれながら無失点に抑えてきた山本秀雄を下げて、5回から福士勇をマウンドに送り込む。

　阪急は5回、フランク山田伝、上田藤夫が連続四球、黒田健吾が送って一死二三塁、新富卯三郎の当りはバックネット方向ファウルグラウンドに飛び、キャッチャー伊勢川真澄がキャッチすると三走山田がタッチアップからホームを駆け抜け“捕邪犠飛”が記録された。

　阪急は7回、先頭の山田が四球で出塁、上田藤夫も死球を受けて無死一二塁、黒田の遊ゴロをショート前田諭治が一塁に悪送球する間に二走山田が一気にホームを駆け抜け2-1と勝ち越し、一走上田も三塁んで無死一三塁、新富の三ゴロで黒田が二封される間に三走上田が還って3-1とする。

　朝日は9回、先頭の鬼頭政一が左前打で出塁、伊勢川は右飛、岩田次男に代わる代打広田修三は捕邪飛に倒れるが、福士に代わる代打野村高義と前田が四球を選んで二死満塁、しかし期待の坪内は右飛に倒れて阪急が逃げ切る。


　阪急は中田武夫、笠松実の戦場からの帰還コンビの継投で好調朝日を破り、夏季シリーズ開幕5連勝を飾った。