7月2日 (水) 後楽園
1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 3 0 0 0 0 4 南海 15勝19敗 0.441 神田武夫 川崎徳次
1 0 0 0 0 5 0 0 X 6 大洋 21勝13敗 0.618 浅岡三郎
勝利投手 浅岡三郎 5勝1敗
敗戦投手 川崎徳次 3勝6敗
本塁打 (南)岩本 5号
勝利打点 なし
ファインプレー賞 (南)鬼頭数雄 4
試合巧者
南海は初回、二死後岩本義行がレフトスタンドにホームランダービー単独トップを独走する第5号を叩き込んで1点を先制する。
大洋は1回裏、先頭の中村信一が四球を選んで出塁、苅田久徳は右飛、濃人渉が三邪飛に倒れると中村が二盗に成功、黒澤俊夫が右翼線にタイムリーを放って1-1とする。大洋は南海とは対照的なスモールベースボールで同点に追いついた。
2回~4回まで無安打が続いた南海は5回、猪子利男が三前にセーフティバントを決めて出塁、前田貞行が中前打を放って無死一二塁、神田武夫の送りバントは三邪飛となって失敗、トップに返り国久松一がセンター左にタイムリーを放って2-1と勝ち越し、一走前田は三塁に走り、打者走者の国久もバックホームの隙を突いて二塁に達し一死二三塁、安井鍵太郎が中前に2点タイムリーを放って4-1と突き放す。
2回~5回まで無安打が続いた大洋は6回、濃人渉が左前打で出塁、黒澤の二ゴロをセカンド猪子が二塁に悪送球して無死一二塁、森田実が四球を選んで無死満塁、南海ベンチは堪らんとばかりに先発の神田に代えて川崎徳次をリリーフに送る。しかし浅岡三郎が押出し四球を選んで2-4、石井豊が左前にタイムリーを放って3-4、佐藤武夫に代わる代打野口二郎の三塁内野安打で三走森田が還って4-4の同点、更にサード安井からの二塁送球が悪送球となる間に二走浅岡も生還して5-4と逆転、織辺由三は三飛に倒れるがトップに返り中村が右前打を放って一死満塁、苅田久徳の中犠飛で6-4と突き放す。
浅岡三郎は7回以降の南海の反撃を無安打に抑えて、5安打4四球2三振の完投で5勝目をあげる。
両チーム5安打ずつであったが南海は4四球、大洋は8四球を選び、南海は3失策で大洋は無失策であった。大洋は旧セネータース譲りの試合巧者ぶりを見せつけて若い南海を降したのであった。但し、南海の荒削りな試合ぶりは躍進をうかがわせるものがある。
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