いまどき“田中君”ネタと言えばヤンキースの田中将大と相場は決まっていますが、当ブログが“田中将大”ネタを書いてもあまり反響はありませんので「南こうせつとかぐや姫」の初期の傑作「田中君じゃないか」を語り合いましょう(笑)。
旧メンバーの「南高節とかぐや姫」時代の代表曲は「酔いどれかぐや姫」ですが、山田パンダと伊勢正三が加わった新生「南こうせつとかぐや姫」のファンになったのは中学時代のことで、最初のシングルは「青春」、二作目が名曲「田中君じゃないか」でした。「南高節」が「南こうせつ」に変わったのは、売れない歌手になって親戚の前で唄っても「なんこうぶし」と呼ばれたからです。
当時、日替わりでパーソナリティが変わるラジオ番組がありリクエスト曲をランキングして紹介するのですが、何故か南こうせつがパーソナリティを務める日だけ「田中君じゃないか」が三位か四位になるのです。この名曲は今ではユーチューブにもカバー以外はアップされていません。その理由は当ブログ以外では知る人も少ないでしょう。
「田中君じゃないか」がヒットしてしばらくしてから、某ラジオ番組で南こうせつが例のハイテンポな調子で「『田中君じゃないか』は盗作でした。『峠の我が家』をパクりました~」と暴露したのです。アメリカ民謡「峠の我が家」と「田中君じゃないか」を知る方は是非聞き比べてみてください。メロディが一緒なことが一発で分かります。まぁ、当時はこんなのどかな時代だったのです(笑)。ここからは当ブログの推測ですが、盗作「田中君じゃないか」はユーチューブにアップする訳にはいかないのでしょう。
市川駅前のレコード屋さんに予約していた新生・かぐや姫のサードアルバム「かぐや姫さあど」は発売初日に購入して当日に聞きました。「かぐや姫さあど」(もちろんLPです)のB面一曲目が「神田川」でした。その後深夜ラジオでこの名曲が評価され、シングルカットされて空前の大ヒットとなったのです。したがって、筆者は業界関係者以外ではこの世で最も早く「神田川」を聞いた一人でもあります。「神田川」のヒットにより「我々の役目は終了した」と宣言して、かぐや姫ファンを辞めました。ちょうど中学3年の時で、そろそろ受験勉強に本腰を入れなくてはならないタイミングだったのです。
「神田川」のヒットはさまざまなものをもたらしました。「南こうせつとかぐや姫」が世に出たことにより、「神田川」以前の名曲「ひとりきり」、「加茂の流れに」、「じんじろ橋」、「あの人の手紙」(以上ファーストアルバム「はじめまして」に収録)や、「今はちがう季節」、「おもかげ色の空」(以上セカンドアルバム「かぐや姫おんすてーじ」に収録)や、「けれど生きている」、「僕の胸でおやすみ」(以上サードアルバム「かぐや姫さあど」に収録)などの隠れた名曲が知られることとなりました。これらの名曲は「神田川」のヒットがなければ世に出ることはなく、筆者のような当時を知る数少ないかぐや姫ファンの間でのみ語り継がれていたことでしょう。
一方で、「神田川」以降、「赤ちょうちん」、「妹」とシングル曲は南こうせつの希望とは逆に商業的に成功する可能性の高い曲が選曲されて、かぐや姫の解散を早めることとなったのです。「赤ちょうちん」と「妹」は秋吉久美子の主演で映画化されました。秋吉久美子のヌードシーンも鮮烈でしたね。因みに「神田川」も映画化されましたがこちらは関根恵子です。
名曲「田中君じゃないか」は三畳一間に住むフォークシンガーが同級生のエリートサラリーマン「田中君」を歌ったものですが、日本球界のエリート「田中将大」はヤンキースで成功するのでしょうか?本日のところは「日本で投げ過ぎた」、「ニューヨークっ子のプレッシャーに潰される」との声が多いようですが、まぁ15勝はいけるのではないでしょうか。
アメリカ野球学会の会員からは「So Glad to see Tanaka in major leagues, but it's too bad it's with the circus that is the Yankees. There's just too much pressure and distraction in New York for most players to be successful. He'd be much better off playing for a smaller market team, much like Davish with the Rangers.」のメッセージが届いています。ダルビッシュのスペルが間違っているのは原文のママとさせていただいていますが、矢張りアメリカでも懐疑論が出ているようです。当ブログは田中のピッチングよりも精神力を評価していますので、“大和魂”で頑張ってくれるのではないかと期待しています。日本シリーズで投げ過ぎたことを心配している方が多いようですが、あの程度でつぶれるようなタマではないですよ(笑)。
一般的にフォーク=『神田川』、フォーク=根暗という図式ができているのは、うなずけないことも無いですが、私はやっぱり拓郎のフォーク・ロックのほうが好きですねェ。
返信削除『神田川』以前の曲の中では『僕の胸でおやすみ』、『あの人の手紙』がお気に入りです。『あの人の手紙』は「かぐや姫」の唯一の反戦歌ではないでしょうか。
それと、くだって『22才の別れ』。あれは伊勢正三と大久保一久の「風」バージョンよりも「かぐや姫」バージョンのほうが好きですね。
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拓郎も「結婚しようよ」以降、かつてのファンから商業化が批判されました。ちょうど野茂が駄々をこねてメジャーに挑戦した時と状況が似ています。
削除後から見ると時代の変革者であった訳ですが、リアルタイムの当事者と後付の理論には乖離があるのも必然でしょう。