2011年4月27日水曜日

13年秋 南海vsイーグルス 3回戦

10月8日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 2 2 南海           6勝12敗2分 0.333 劉瀬章 鈴木芳太郎
0 0 1 2 1 0 0 0 X 4 イーグルス 9勝6敗2分   0.600 中河美芳


勝利投手 中河美芳 4勝1敗
敗戦投手 劉瀬章     0勝2敗


二塁打 (イ)ハリス、中根
三塁打 (イ)太田2、中根
本塁打 (南)鈴木 1号


南海球団史上初ホームラン


 ダブルヘッダーの第二試合。

 初回に二死一二塁のチャンスを逃したイーグルスは2回、この回先頭の太田健一がワンツーからの四球目を右中間に運ぶと二塁、三塁を蹴ってホームに向かうがライト納家米吉-セカンド西端利郎-キャッチャー吉川義次とリレーされてタッチアウト、記録は三塁打であるが一死無走者。二死後、山田潔中前打、漆原進左前打で一二塁とするがトップに返り寺内一隆は右飛に倒れて無得点。イーグルスとしては嫌なムードが漂う。

 しかしその嫌なムードを振り払ったのが中河美芳のピッチングであった。中河は6回まで味方の2エラーのみの無安打ピッチングを続けてそっぽを向きかけた勝利の女神を強引に引き戻した。

 イーグルスは3回、一死後中根之が右中間に三塁打、バッキー・ハリスが左中間に二塁打で続いて1点を先制する。続く4回、又も先頭の太田が右中間を抜いて今度は三塁打、一死後山田が四球から二盗を決めて二三塁、漆原の中犠飛で2-0、寺内が右前にタイムリーを放って3-0とする。更に5回、この回先頭の中根が右翼線に二塁打、一死後中河の右飛をライト納家が落球する間に中根が還って4-0とする。

 中河美芳は7回に中野正雄に右前に初ヒットを許し、8回にも吉川に中前打を打たれるが8回まで無失点。

 南海は9回、この回先頭の西端が右前打で出塁、一死後四番鈴木芳太郎が左翼スタンドにツーランホームラン。二死後代打栗生信夫、代打中田道信が連続ヒットを放ち吉川四球で二死満塁、代打平井猪三郎の当りはピッチャーを強襲するがバックアップしたショート山田潔が一塁に送球してアウトとなって試合終了を告げるサイレンが高々と鳴り響く。 

 中河美芳は6安打3四球9三振の完投で今季4勝目をあげる。太田健一が2回と4回に二打席連続三塁打、中根之の3回の三塁打と合わせて3イニング連続三塁打となった。


 鈴木芳太郎のホームランは記念すべき南海球団史上初本塁打となった。南海球団史上最多本塁打は当然野村となるが、全ては本日の鈴木芳太郎の一発から始まったのである。

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