2011年4月25日月曜日

成田文男

 成田文男氏の訃報が報じられております。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。


 1970年の優勝時には25勝をあげてMVPの木樽の21勝を上回り最初の最多勝をとっています。私が木樽のファンであったことは既報のとおり(2011年1月31日付けブログ「木樽と言えば阿天坊」参照)ですが、21勝の木樽が25勝の成田を差し置いてMVPに選ばれたのには不思議な気がしていました。


 現役時代の投球は何度か見ていますが、いかにも成田の代名詞である「切れ味」を感じさせるピッチングでした。スライダーのキレではプロ野球史上伊藤智仁と双壁です。1968年、セントルイス・カージナルス時代に日米野球で来日したスティーブ・カールトンが成田のスライダーを見て開眼し、フィラデルフィア・フィリーズに移籍後サイ・ヤング賞を4回とったのは有名な話です。


 バッティングにも優れており、この点からは権藤博に似たタイプなのかもしれません。引退後は球界から離れていましたが、結構気楽な生活を満喫していたのではないでしょうか。



*成田は近年流行のサインビジネスには興味を示していませんでしたが、「ロッテ40周年」にだけはサインを提供しています。それだけ「ロッテ・オリオンズ」に対する思い入れが強かったのでしょうか。

2 件のコメント:

  1. ビックリしました。
    私はロッテ時代よりも晩年の日ハム時代のほうが印象強いですが、オードソックスで小気味良いボールを投げていたと記憶しています。

    ハンサムでカッコイイ選手でした。

    ご冥福をお祈りします。合掌。

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  2. 木樽と成田の時代には思い入れが強すぎて困ります。

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