１３年秋 阪急vs名古屋 ２回戦

9月18日 （日） 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
1 0 0 0 0 0 0 1 1 3 阪急 　 ７勝３敗１分 0.700 宮武三郎
2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 名古屋 ４勝４敗２分 0.500 松尾幸造


勝利投手 宮武三郎 ２勝０敗
敗戦投手 松尾幸造 ０勝２敗


二塁打　（名）戒能
三塁打　（阪）黒田、堀尾、西村


三本の三塁打


　阪急は初回、先頭のフランク山田伝が四球で出塁、上田藤夫の送りバントは一飛となって失敗、山田の盗塁も強肩三浦敏一に刺されて失敗、しかし三番黒田健吾が中越えに三塁打、四番ジミー堀尾文人も左中間に三塁打を放って1点を先制する。

　名古屋は1回裏、先頭の戒能朶一が左中間に二塁打、一死後桝嘉一が中前にタイムリーを放って1-1の同点、桝はワイルドピッチで二塁に進み白木一二の右前打で一死一三塁、白木が牽制に釣り出されて一二塁間で挟殺プレー、この隙に桝がホームを陥れて2-1と逆転する。

　名古屋先発の松尾幸造はカーブを多投して阪急打線を抑え、2回～7回は無安打3四球無失点のピッチング。阪急は8回、この回先頭の山田、上田が連続四球、黒田の三ゴロはサード倉本信護が三塁ベースを踏んでから一塁に送球するが一塁はセーフ、二走上田は三塁ベースを蹴って強引にホームに突っ込む。ファースト大沢清はバックホーム、これをキャッチャー三浦が痛恨の落球、2-2の同点とする。

　阪急は9回、8回からライトの守備に入っている西村正夫が右中間に三塁打、宇野錦次が右犠飛を打ち上げて3-2と勝ち越す。

　阪急先発の宮武三郎は松尾を上回るピッチングを見せ、2回以降名古屋打線を1安打無得点に抑えきり、結局4安打6四球4三振の完投で二連勝。松尾幸造は3安打7四球5三振、カーブを多用してイメチェンを図ったが又も四球からの失点が致命傷となった。

　阪急の打った3安打は全て三塁打となり得点に結びついた。