１３年秋 ジャイアンツvsセネタース １回戦

9月24日 （土） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 0 0 0  0 ジャイアンツ ７勝３敗１分 0.700 前川八郎
1 0 0 0 0 0 0 2 X  3 セネタース    ５勝６敗１分 0.455 伊藤次郎


勝利投手 伊藤次郎 ２勝０敗
敗戦投手 前川八郎 １勝２敗


二塁打　（ジ）三原、平山、中島　（セ）尾茂田


伊藤次郎、6安打完封


　本日の第二、三試合はジャイアンツvsセネタースのダブルヘッダー。

　セネタースは初回、先頭の苅田久徳がツースリーから四球を選んで出塁、森口次郎が投前に送りバントを決めて一死二塁、尾茂田叶はツーワンと追い込まれるが左前にタイムリーを放って1点を先制する。

　セネタースは3回にも先頭の青木幸造が左前打で出塁して今岡謙次郎の投前送りバントで一死二塁とするがここはジャイアンツ先発の前川八郎が踏ん張って苅田は二飛、森口は一ゴロに倒れる。　

　セネタース先発の伊藤次郎は初回、先頭の三原脩をオール見逃しの三球三振に仕留めると波に乗り、続く白石敏男も見逃し三振、千葉茂を遊ゴロに抑える。2回も伊藤健太郎を見逃し三振に打ち取り三者凡退、3回二死から前川に右前に初安打を許し、三原に右翼線二塁打を許すが白石を二ゴロに打ち取る。4回は1四球を与えるが無得点、5回、先頭の平山菊二に初球を左中間に二塁打、一死後二塁牽制をセカンド苅田が失して前川四球で一死一三塁のピンチを迎えるが三原を三邪飛、白石を二飛に打ち取る。6回にも先頭の千葉に内野安打を許すが後続三人を凡飛に抑える。

　ジャイアンツは7回、この回先頭の平山菊二が四球で出塁、吉原正喜の投前送りバントが野選を誘い無死一二塁、前川の右飛で二走平山はタッチアップから三塁にスタート、ライト森口からの送球をカットしたセカンド苅田は一走吉原の離塁が大きいと見るや反転して一塁に送球してタッチアウトにする妙技を見せてダブルプレー。8回も先頭の白石が右前打で出塁するが千葉の投ゴロは1-4-3のゲッツー。

　イーグルスは8回、この回先頭の青木が8球粘って四球で出塁、今岡の投前送りバントが野選を誘い、トップに返り苅田の投ゴロで二走青木が三封、森口の遊ゴロで苅田が二封されて二死一三塁、ここで今日先制タイムリーを放っている尾茂田が右中間に二塁打を放って二者を迎え入れ、スミ一を守り抜いてきた伊藤次郎に待望の追加点をプレゼント。続く四番の遠藤忠二郎はここまで2本の併殺打を含む3打数無安打、尾茂田は先制タイムリーを含む3打数2安打と当っており尾茂田との勝負を避けて遠藤勝負という手はあったところ。

　ジャイアンツは9回、この回先頭の内海五十雄に代わる代打水原茂がストレートの四球を選んで出塁し代走に野村高義を起用、しかし平山の三ゴロで5-4-3と三イニング連続のダブルプレーを喫す。吉原に代わる代打川上哲治が四球を選び代走に井上康弘を起用、前川も四球を選んで二死一二塁と粘りを見せるが最後は三原が空振り、ボール、空振りのツーワンから三ゴロに倒れてゲームセット。

　尾茂田叶が4打数3安打3打点とセネタースの全打点を稼ぐ。尾茂田の2本のタイムリーを引き出した森口次郎と今岡謙次郎の送りバントが有効であった。

　伊藤次郎は6安打6四球4三振、127球の完封で今季2勝目をあげる。前川八郎も8回を93球で完投して5安打2四球0三振と遜色のない出来であった。