2011年4月21日木曜日

13年秋 セネタースvs南海 2回戦

10月5日 (水) 甲子園


1 2 3 4 5 6 7 8  9  計
0 0 0 0 0 0 0 1  1  2 セネタース 9勝9敗1分 0.500 浅岡三郎 金子裕
0 0 0 1 0 0 0 0 2X 3 南海          6勝9敗2分 0.400 宮口美吉


勝利投手 宮口美吉 4勝3敗
敗戦投手 浅岡三郎 2勝2敗


二塁打 (セ)青木 (南)宮口


鈴木芳太郎、逆転サヨナラタイムリー


 セネタースは初回、苅田久徳、今岡謙次郎が連続四球、一死後遠藤忠二郎四球で満塁、しかし北浦三男は二飛、家村相太郎は遊飛と連続内野フライに倒れて無得点。南海は1回裏、二死後鈴木芳太郎、中村金次が連続四球、高野百介の左前打で二死満塁、しかし中野正雄が三ゴロに倒れて無得点、両チーム同じような展開で0-0。

 セネタースは2回、3回と三者凡退。南海は2回、二死から宮口美吉が二失に生きるが小林悟楼が遊ゴロに倒れる。南海は3回、この回先頭の西端利郎が左前打で出塁、鈴木が送って中村の中前打で一死一三塁、しかし高野、中野が連続三ゴロに倒れて無得点。

 南海は4回、この回先頭の山尾年加寿が中前打で出塁、中田道信が送って宮口が右翼線に先制二塁打を放って1-0とする。

 宮口は投げてもセネタース打線を5回まで家村の中前打1本に抑える好投を見せる。セネタースは三巡目に入った6回、今岡、尾茂田叶が連続左前打、遠藤が送って一死二三塁、しかし北浦、家村が連続二ゴロに倒れる。7回も二死後磯野政次が左前打から二盗を決めるが苅田は二ゴロに倒れる。

 セネタースは8回、一死後尾茂田の左飛をレフト高野がエラーする間に尾茂田叶打は二塁に進み、二死後北浦に代わる現在首位打者の佐藤武夫が左前にタイムリーを放って1-1の同点に追い付く。その裏南海は高野捕邪飛、中野捕邪飛、山尾右飛と浅岡三郎の気魄のピッチングが続く。

 セネタースは9回、この回先頭の家村が右前打で出塁、浅岡が送って一死二塁、青木幸造がタイムリー二塁打を放って2-1と勝ち越す。

 南海は9回裏、この回先頭の中田に代わる代打栗生信夫が四球で出塁、宮口がこの日3本目のヒットを右前に放ち無死一二塁、トップに返り小林の投ゴロで栗生の代走海蔵寺弘司は三封、西端が右前打を放って一死満塁、ここで三番鈴木芳太郎が左前に2点タイムリーを放って南海が逆転サヨナラ勝ち。

 宮口美吉は8安打3四球2三振の完投で今季4勝目をあげる。宮口は打っても4打数3安打1打点と投打に大活躍、本来であればワンマンショーであったが一番美味しいところを鈴木芳太郎に持って行かれた。


 先制のホームを踏んだ山尾年加寿は日新商業(現・東大阪市立日新高等学校)の出身。当時は大阪では甲子園の常連でタイガースの山口政信、本堂保次、名古屋の田中実など当ブログでお馴染みの選手の後輩となる。その後も何名かのプロ野球選手を輩出しており、有名選手としては南海の後輩となる堀井数男がいる。堀井の息子・堀井和人も南海で活躍し、プロ野球初の「親子共に日本シリーズに出場」を達成することとなる。

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