2011年4月6日水曜日

13年秋 ジャイアンツvsセネタース 2回戦

9月24日 (土) 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 1 5 1 1 0 0 0 0 8 ジャイアンツ 8勝3敗1分 0.727 水原茂
1 0 0 0 0 0 1 2 0 4 セネタース  5勝7敗1分 0.417 伊藤次郎 金子裕 苅田久徳


勝利投手 水原茂   2勝1敗
敗戦投手 伊藤次郎 2勝1敗


二塁打 (ジ)内海、水原、井上
本塁打 (ジ)水原 1号 (セ)苅田 2号


水原茂、熱投147球


 ダブルヘッダーの第二試合、セネタースは第一試合で完封した伊藤次郎が連投で先発、四番には前日規程打席に達して首位打者に躍り出た佐藤武夫を起用する。一方、ジャイアンツは老練水原茂が先発。15時ちょうど、プレートアンパイヤ池田豊の右手が上がりプレイボール。

 セネタースは初回、先頭の苅田久徳がワンナッシングからの2球目を打ち上げてキャッチャーフライ、これを吉原正喜がフェアグラウンドで落として無死一塁、森口次郎が送って尾茂田叶が第一試合の2本に続いて左前にタイムリーを放って1点を先制する。

 ジャイアンツは2回、二死後水原がツーボールからの3球目を狙いすまして左翼スタンドにホームラン、1-1の同点とする。更に3回、この回先頭の吉原の三ゴロをサード横沢七郎がエラー、トップに返り三原脩四球、白石敏男の投前送りバントを伊藤次郎が失して犠打エラーとなり無死満塁、千葉茂が押出し四球を選んで2-1と逆転、中島治康は浅いレフトフライに倒れるが伊藤健太郎が左翼線にタイムリーを放って二者還り4-1、セネタースベンチは伊藤次郎を降板させて金子裕を投入、平山菊二四球、水原捕邪飛で二死満塁、ここで今日の第一試合から川上哲治に代わってファーストに入っている内海五十雄がファウル、ボール、ファウル、ボールからの5球目を引っ張って三塁線を破る二塁打を放ち二者を迎え入れてこの回5点、6-1とする。

 ジャイアンツは4回、四球で出塁した白石を二塁に置いて中島がセンター右にタイムリー、5回も二塁打で出た水原が2本の内野ゴロで還って8-1とする。

 セネタースは7回、一死後苅田が左翼スタンドにホームラン、更に8回、現在首位打者の佐藤武夫が左前打と捕逸で無死二塁、北浦三男右前打で一三塁、一死後横沢の左前タイムリーで3-8、今岡の二ゴロをセカンド井上康弘が失しする間に北浦が還って4-8とする。

 セネタース二番手の左腕金子裕は8回で降板、台所の苦しいセネタースは苅田久徳監督がセカンドからマウンドに上がり金子はそのままセカンドに入る。苅田投手は中島を初球ファウルの後三ゴロに打ち取るがファースト佐藤がエラー、伊藤健太郎が初球を左前にヒットで無死一二塁、平山はワンボールからの二球目を右飛、水原はツースリーまで粘るが右飛に倒れて二死一二塁、内海はワンボールからの二球目を打って遊飛となってチェンジ。水原以外はファーストストライクを打ってくれたようだが苅田投手は防御率0.00で9回を抑える。

 水原茂は9安打を許すが3四球8三振でセネタース打線を4点に抑え、147球の熱投で完投勝利をおさめる。ジャイアンツは8安打で8得点、セネタース投手陣が与えた8個の四死球が勝敗を分けることとなった。


 現巨人内海哲也投手の祖父内海五十雄はプロ野球に2年間在籍して通算23打数1安打で引退することとなる。本日のタイムリー二塁打がその1本です。

 セネタースでは金子裕が9回の1イニングだけではあるが左投げの二塁手として守りについた。直接の打球処理は無かったが、伊藤健太郎の左前打で無死一二塁になった場面、平山菊二と水原茂のライトフライの際、外野からの返球を受けた可能性はある。「日本プロ野球私的統計研究会」様の調査でも、金子がセカンドを守ったのはこの1回だけだったようです。




          *内海五十雄の現役唯一のヒット




          *金子裕がセカンドを守った場面





          *水原茂の熱投147球を伝えるスコアブック

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