１３年秋 ジャイアンツvsイーグルス ２回戦

9月25日 （日） 後楽園


1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
0 0 0 0 0 0 2 2 0 4 ジャイアンツ ９勝３敗１分 0.750 スタルヒン
0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 イーグルス   ５勝５敗２分 0.500 中河美芳


勝利投手 スタルヒン ６勝０敗
敗戦投手 中河美芳  ２勝１敗


本塁打　（ジ）スタルヒン　１号


無敵スタルヒン、六連勝


　ジャイアンツは本物の力を付けてきたスタルヒンが満を持しての先発、イーグルスは中河美芳の軟投で対抗する。ジャイアンツはセカンドに井上康弘を起用して千葉茂はセンターに入る。歴史的には名二塁手として名高い千葉茂ですが、今季はこの後センターに入ることが多くなっていきます。

　ジャイアンツ打線は積極的な攻撃を見せ6回まで7安打を放つが無得点。ジャイアンツは7回、この回先頭の吉原正喜が三塁への内野安打で出塁、スタルヒンの投前送りバントが野選を誘い、白石敏男の投ゴロで吉原が三封、水原茂ストレートの四球で一死満塁、千葉の遊ゴロは6-4-3と渡るが一塁はセーフ、併殺崩れの間に三走スタルヒンが還って遂に均衡が破れる。更に二死一三塁からここまで3安打の中島治康がワンボールからの二球目を左前にタイムリー、2-0とする。

　ジャイアンツは8回、二死後吉原が四球を選んで出塁、スタルヒンがワンワンからの三球目を右翼スタンドにツーランホームラン、4-0とする。

　スタルヒンは6回までイーグルス打線を無安打に抑える。イニング毎の投球数は6、7、9、8、5と5回まで35球、6回は15球でここまで50球。7回二死後中河美芳に中前に初安打を許して自身二度目のノーヒットノーランは逃すがその後も7回13球、8回16球、9回6球で無安打に抑え、結局1安打3四球3三振、85球の完封で今季6連勝を飾る。

　「スタルヒン本格化」と明言できる記念すべきピッチングであった。この日の中島治康は全てレフト前ヒットで5打数5安打、今季56打数19安打、前日までの2割7分5厘から3割3分9厘に打率を上げて打撃ベストテンの第五位に浮上してきた。


　　　　　　　　　　＊中島治康の5打数5安打を伝えるスコアブック

　　　　　　　　　　＊スタルヒンの1安打完封を伝えるスコアブック